J1鹿島のFW鈴木優磨(29)は、かねて日本代表選出を待望されている。にもかかわらず、森保一監督(56)率いる日本代表でのプレーは実現していない。いったいなぜなのか。元日本代表MF前園真聖氏(51=本紙評論家)に見解を聞いた。

 鈴木はベルギー1部シントトロイデンで結果を残した後、2022年に古巣・鹿島へ復帰。毎年コンスタントに活躍しており、今季もここまで7ゴールを挙げ、守備面でも献身性を発揮するなど攻守にわたってチームを引っ張っている。

 ただ実績十分な選手であっても、これまで日本代表としてピッチに立ったことはない。欧州挑戦前に鹿島でプレーしていた2018年11月の代表活動で選出された際に、ケガで辞退したことがあるが、その後も代表とは縁がなく、常に招集待望論がつきまとう。韓国で開催中の東アジアE―1選手権は国内組の編成となるため、今回も一部ファンの期待は高まったが、やはり名前はなかった。SNS上には「代表の鈴木優磨を見たかった」などと落胆の声も見られた。

 前園氏は、そんな鈴木の状況をどう見ているのか。「ずっと代表に選ばれてもおかしくないようなパフォーマンスを続けているのは間違いありません。でも、呼ばれていないというのは、本人が代表を望んでいないのか、もしくは(日本サッカー)協会にその意向がないのか、どちらかではないでしょうか。ですので、選ばれないのは仕方ないことだと思います」。

 鈴木の代表選出を巡っては、ピッチ内で時折見せる波紋を呼ぶ言動がチームの和を乱すと懸念されていることや、森保監督との関係性などが招集されない要因ともささやかれてきた。かつてSNSにおける森保監督への批判的投稿に「いいね」で反応して物議を醸したこともある。

 鹿島のエースは、欧州組が中心となった森保ジャパンでの生き残りに力を使うより、所属クラブの活動に専念してタイトル奪還へまい進し続けるのか。近年の日本では珍しい本格派のストライカーだけに、日の丸を背負って立つ姿が見たいところだが…。