石破茂首相が9日、千葉県船橋市で自民党候補の応援演説を行った。応援弁士慣れしている石破氏だけにご当地グルメに触れるなど入念な事前調査をうかがわせる演説となった。

 JR船橋駅南口で行われた演説には候補者の豊田俊郎氏の応援のため、小林鷹之氏や猪口邦子氏が駆けつけた。石破氏は千葉県が農業生産で全国第4位だとし、「この農業を大事に守っていかなきゃならない」と指摘。千葉県のコメや梨をおいしいと持ち上げ、さらに、「この船橋の名物にソースラーメンという不思議なラーメンがある。ソース焼きそばをラーメンにしてみようと考えた頭のいい人がいて、船橋名物ソースラーメン。一度食べたいと思っている」と、ラーメン文化新興議員連盟の会長を務めたことがあるだけにご当地ラーメンに触れた。

 これらは食料自給率を上げようという話の前振りで、「消費者の皆さんには安心した価格を。生産者の方々の努力に報いる」と、安定した農政を訴えた。

 また、トランプ関税にも言及。トランプ米大統領は対日関税25%を打ち出している。石破氏は「正面から交渉をしています」と説明し、「これは国益をかけた戦いです。舐められてたまるか。私たちは言うべきことはたとえ同盟国であっても正々堂々言わなければならない」と、妥協はしないと主張した。

 その上で「国民が一致して政府を応援してくれとは言いませんよ」としながらも、「国益をかけて米国と交渉してまいります。どうぞ支えてください。国民の皆さま方に支えてもらえない外交は力が弱い」と理解を求めた。

 なお、自民党の鶴保庸介参院予算委員長の「運のいいことに能登で地震があった」との発言が参院選に大きく影響しそうだと話題になっているが、船橋の演説で石破氏がこの件に触れることはなかった。