浮上のカギはどこに…。悪戦苦闘を続けるセ3位・巨人は8日から山形、福島の東北遠征で5位の中日、11日からは4位のDeNAとの3連戦(横浜)を控える。

 7日までに首位・阪神に今季最大の8ゲーム差をつけられ、これ以上は離されたくないところ。阿部慎之助監督(46)は「戦力としてはなかなか厳しい状況だけど、まだ何が起こるか分からない。今追いかける立場の方がまだ楽だと思う。それをプラスに思ってやるしかない」と努めて前向きに話した。

 巻き返しを図る上でチーム内から持ち上がっている課題は大きく2点。関係者の一人は、まずは「長打力だね」とズバリ指摘した。5月上旬に左ヒジの靱帯損傷で長期離脱を余儀なくされた主砲・岡本の穴は2か月たっても埋まらず。直近6試合ではチーム全体で計54安打を放っているのに対し、長打は7本しかない。ひと振りで局面を変えたり、ビッグイニングをつくることもままならない状況だ。それだけに「物足りないところもある」と悩ましげだ。

 そして、別の関係者が挙げたのは「若手選手の体力面」で「1年を通して一軍の試合にフルで出た経験がない選手が多い。ただ、昔から『夏に強い選手が給料を稼げる』っていうことも言われているから、若手選手にとっては今はいい経験になっていると思う」と打ち明けた。

 暑さは対戦相手も同じ条件ながら、3日の阪神戦(甲子園)では若手が相次いで〝ダウン〟。門脇が脱水症状で5回の守備から、増田陸も8回の走塁中に足をつって守備からベンチに下がっていた。

 岡本の不在を嘆いても復帰時期は未定。年々厳しさを増す暑さも否応なしにやって来る。逆境をどう乗り越えるのか。現有戦力の底力が試されている。