ドジャース・大谷翔平投手(30)がマークしたMLBでの自己最高球速「101・7マイル(約163・7キロ)」の衝撃がまだまだ収まらない。
右ヒジの手術から復帰後、3度目の登板となった28日(日本時間29日)の敵地ロイヤルズ戦に先発し、2イニングを投げて無失点。相手の4番・パスクアンティノを二ゴロ併殺に打ち取った直球で最速記録を更新し、全米の度肝を抜いた。
大谷がメジャーでもほぼ前例がない投打二刀流だったことは周知の事実。ただ、打者として超一流の結果を残している上、投手を本業とする選手をも上回るパフォーマンスを目の前で見せつけられ、米メディアも改めて驚かされるばかりだ。
米スポーツ専門局「ESPN」の記者、バスター・オルニー氏は「(大谷は)ゆっくりとやっていく。彼のことを考えれば、2月末のスプリングトレーニングのようなもので、登板ごとに少しずつ球数を増やしていく。次の登板では35球、40球になるかもしれないし、3イニングになるかもしれない」と語っている。
どの先発投手もシーズンでいきなり100球を投げ込んだりはせず、開幕前の準備段階として実戦登板で徐々に状態を上げていく。投手が実戦復帰する場合、通常であればマイナーでのリハビリ登板を経て〝本番〟のマウンドに向かう。しかし、大谷がマイナーに行けば打者としてチームに大きな穴をあけることとなる。また、試合前に行ってきたライブBP(実戦形式の投球練習)から時間を空けて打者として試合に臨む方法は、肉体などへの負担が大きすぎると判断し、異例の〝本番調整〟となっている。確かに、現在の大谷がマウンドで取り組んでいることは、日本の春季キャンプやオープン戦で行うこととも重なる。
そんな中で生まれた自己最速の164キロ。29日(同30日)にオルニー氏の言葉を伝えた「エッセンシャリー・スポーツ」は「27球のうち20球がストライクだった。このサイ・ヤング賞レベルの投手が調子を上げてきていることは間違いない」「きちんとしたリハビリ期間を経ていないのに、まさに驚異的だ。真のユニコーンといえるだろう」と驚きを持って伝えた。大谷はどこまで行ってしまうのか――。












