日本のスケート界をけん引してきたスター選手が引退を表明した。

 フィギュアスケート女子で2022年北京五輪団体銀メダルの樋口新葉(24=ノエビア)が27日、ドリーム・オン・アイス(KOSE新横浜スケートセンター)に出演した。

 真っ白な衣装に身を包み「My Way」を披露した樋口は、閉演後に行われた取材対応で来季限りでの引退を表明。「My Way」の選曲理由を説明する中で「(振付師の)ジェフが引退するときに使いたかった曲なんだよと持ってきてくれた曲。自分の中ですごくしっくりきて踊りやすそうだなと思い、最後のシーズンの締めくくりにちょうど良いプログラムになると思った」と説明し、突如自身の現役選手としての〝最後〟について明らかにした。

 樋口は世界ジュニア選手権で2度のメダルを手にし、シニアでも第一線で活躍を続けてきた。22年北京五輪後に一度休養したが、24年にグランプリ(GP)シリーズ初戦(米国杯)で復活の初優勝を果たした。全日本選手権3位、世界選手権で6位に入賞した昨シーズンを「もう辞めようかなと思いながら臨んでいたのもあって、すごく力を発揮できた」と振り返った。そして「北京五輪に行ったときにもう一度五輪で滑りたいと思い、今季までと決めて全力で出し切れると、良い結果も出せるのではと思った」と説明する。

 集大成となる来季に向けて「やるからには五輪を目指して進んでいきたい」と26年ミラノ・コルティナ五輪を見据えた。「今までやってきたことが本当に間違っていなかった、納得して終わったと試合後に思えることが一番大事だと思う」と目の前の一試合ずつを大事に向き合っていく覚悟。引退後のキャリアはまだ模索中で「いくつか考えています」と笑顔で答えていた。