新日本プロレスでスカウト部長を務める〝ミスター〟こと永田裕志(57)が、ウルフ・アロン入団の経緯を明かした。

 入団のいきさつに関してウルフは会見で「永田さんのYouTubeとコラボさせていただいて、新日本の方を紹介させていただき、つなげていただいた」と説明した。

 実際には何があったのか、永田が取材に応じた。東京五輪後からSNSを通じてやり取りがあり、パリ五輪後に「永田裕志のゼァ!チャンネル」にウルフが出演。この場で新日本入団へ前向きな発言が出たこともあり、新日本の了承を得て昨秋に都内で食事をともにした。その席で「ぶっちゃけ、うちはあなたに入ってほしい」とオファーを出したという。

 ただ、ウルフは今年6月まで柔道を続ける予定だったため、即プロレス入りは実現しなかったが「それを終えたらプロレスをしたい」との意志を引き出した。そこで永田はウルフと新日本をつなぎ、団体との交渉が開始され入団に至ったという。

 この日の会見に姿を見せたミスターは、すでに道場でウルフの練習ぶりも目にしていた。「若い子と一緒に基礎からやってる。ちゃんと受け身からやっているし『受け身を取り過ぎて、腰が痛い』と言っていた。柔道では自重の基礎トレはあまり行わないらしいが、そういうのを他の新弟子とやっているのはすごい好感が持てる」。金メダリストが練習生として、一からプロレスに取り組む姿勢には感心させられたという。

 スカウト部長として、将来性には大きな期待をかけている。「総合格闘技よりもプロレスが好きというのがいい。基礎体力があるし走れる。そこはすごい。柔道の技をプロレス側に転換させてやっていければ。投げる力と腰のキレはすごいものがあるので、あとはどう打たれ強さをつくっていくか」と、素材としては申し分ないという。その上で「体重はあと15キロ絞ったほうがいい。今は120キロちょいあるから、105~107キロを目標に体重をつくっていき筋肉をつければいい」と、来年1月4日東京ドーム大会のデビュー戦へ向けて助言を送った。

 さらに元IWGPヘビー級王者は「知名度はとんでもないし、いずれエースになれる。プロレスの舞台で間違いなく一流になれるセンスと素質はある。謙虚な気持ちでトレーニング、練習しているんで、すごい期待は持てる」と〝未来のエース〟に太鼓判を押した。