値千金の一打だった。広島は22日の交流戦最終戦・楽天戦に5―2で快勝した。4カードぶりにカード勝ち越しを決めた立役者は、代打・中村奨成外野手(26)のひと振りだ。
2点を追った4回二死満塁。先発・森翔平投手(27)の代打で登場すると楽天先発・藤井の初球・ツーシームを狙い打った。「とにかく集中して入りました。初球から思い切っていきました。本当に越えてくれと思って」と左翼の頭をライナーで越える走者一掃の逆転適時二塁打。殊勲の一打に新井貴浩監督(48)も「ひと振りで一気に(試合を)変えてくれましたね。カッコよかったですね、奨成!」と手放しで褒めた。
8年目の今季は4月下旬から5月にかけ、一気に大ブレーク。一時は「1番・中堅」に定着するなど上昇気流に乗ったが、6月に入ると同僚の先輩外野手・大盛が連日、打撃でアピールし、15日の日本ハム戦以降は、主に代走・代打で途中出場が、主戦場となっていた。「なかなか今月は結果を出せていなかったので。そのへんの悔しさはあった」と見事に、一発勝負の代打で存在感を披露した。
この一打で逆転後、5回以降、新井監督は勝ちパターンで起用する救援陣をフル投入。中﨑→島内→森浦→ハーン→栗林と5人が1イニングづつを無失点に抑えると、7回には坂倉がダメ押しの2点適時打を放ち5―2と突き放した。交流戦最終戦を勝利をおさめ、パ球団相手に4カードぶり勝ち越し。交流戦9勝9敗の5分で終えた新井監督は「これもひとえに選手の頑張り」と交流戦後半は負けが込んでいたなか、最後に踏みとどまった鯉ナインを称えていた。












