偶然なのか、それとも必然なのか。日本ハムが交流戦で中日に対し、無類の強さを誇示していることがチーム周辺で話題を集めている。

 21日の敵地戦(バンテリン)でも3―2で勝利したチームはこれでカード勝ち越しが決定。同時に4年連続の同カード勝ち越しも決めた。

 日本ハムは新庄剛志監督(53)がチームを率いて以降、決して交流戦が得意とは言えない。新庄監督就任1年目だった2022年は8勝10敗で8位。23年は10勝8敗(5位)と勝ち越したものの、昨年は7勝10敗1分で9位に沈んだ。

 だが、中日戦に限れば直近4年間の対戦成績は11試合で10勝1敗。4年間でたった1度しか負けていないのだ。昨季からここまでの2年間はチームが急成長を遂げたこともあり、強竜相手に勝ち越せたのは理解できる。ただ、2年連続最下位に沈んだ22年、23年シーズンですら中日には一度も負けていない。しかも隔年ごとに球場が本拠地と敵地が入れ替わるにも関わらず、常に日本ハムが試合を有利に進めている。この謎めいた「対中日戦の強さ」は何が要因なのか。

 球団関係者らは一様に「ただの相性ではないか」と首をかしげるばかりだが、ある球団OBはその理由をこう解説する。

「あくまで推測ですが、日本ハムは新庄監督が就任して以降、守りに重きを置いている。その戦い方がグラウンドが広い中日の本拠地球場(バンテリン)に合っている可能性はあります。逆に中日は通常、広い球場で戦っていますから、狭いエスコンや旧札幌ドームでの戦いが苦手な可能性は否めない。もちろん両チームの戦力差もあるでしょうが、ここまで対戦成績に差が出るのは偶然とは言い難い。研究熱心で知られる新庄監督ですから毎年、何らかの策を考えた上で中日戦に臨んでいるはず。その策が功を奏しているとしか考えられません」

 先日、新庄監督に中日戦での無双ぶりを直撃すると「それは言えない。まだ試合が残っているから」と普段は冗舌な指揮官が珍しく回答を避けた。ただ、直後には不敵な笑みを浮かべながら「言いたいけどね」と本音を漏らしただけに、何らかの策を講じてることは確かなのだろう。

 22日の同戦に勝てば今季中日戦3連勝を成し遂げるばかりか、同日のソフトバンクの試合結果次第では、交流戦逆転Vもある。

 謎が謎を呼ぶ新庄・日本ハムの「竜討伐法」。負けられない交流戦最終戦でその一端が明らかになる可能性もあるだけに、22日の戦いぶりがますます注目される。