元衆院議員の山尾志桜里氏の擁立を巡って、ドタバタを繰り広げた国民民主党は辛くも窮地を脱したのか――。
共同通信社が14、15日に世論調査を行い、国民民主の政党支持率は前回5月24、25日調査の14・1%から10・6%と3・5ポイント下落した。自民党、日本維新の会、れいわ新選組も軒並み下落し、野党第一党の立憲民主党は12・1%から7・9%と4・2ポイント落としたことで、参院選の比例投票先でも国民民主が自民党に次ぐ支持率をキープする形となった。
この間、山尾氏は党から要請されていた出馬会見を開いたが、疑問点について事実上のゼロ回答だったことで、玉木雄一郎代表は「全国の支援者から十分な理解や信頼を得られるに至っていない」と内定していた公認を見送った。このちゃぶ台返しで、党のガバナンス不全や玉木氏のリーダーシップに懐疑的な声が上がり、支持率はさらに減少したが、山尾氏を外したことで、なんとか2桁台にとどまったともいえる。
街頭での反応も変化が生じていた。13日から都議選が始まり、玉木氏や榛葉賀津也幹事長ら幹部は連日、各候補の応援に繰り出している。山尾氏を擁立予定だった際には、国民民主の演説会では話題にされたくない「不倫性党」のプラカードを掲げる人が訪れ、候補予定者には直接苦情が寄せられるなど対応に苦慮していた。
だが15日、池袋駅前での街頭演説会ではプラカードはおろか、抗議活動やヤジ一つなかった。玉木氏は自民党が国民1人当たり2万円の現金給付策に出ることを批判。昨年の衆院選で躍進した「手取りを増やす」の政策徹底を呼びかけ、演説後は撮影会状態となった。
ただ〝山尾ショック〟は終わったわけではない。「ハシゴを外された形となった山尾氏に同情が集まる事態になっています。国民民主に離党届を突き付け、『国家のために力を尽くす決意に揺るぎはない』と参院選出馬をあきらめていない。この数年、自民党の中谷元防衛相と超党派議連を立ち上げ、自民党からの出馬もウワサされていたほどです。NHK党の立花孝志党首も出馬を呼びかけていて、『捨てる神あれば拾う神あり』で、参院選や表舞台に出てきて、国民民主や玉木氏を批判すれば、また騒動がぶり返されますよ」(永田町関係者)
玉木氏は「大変申し訳なく思っております」と山尾氏に平身低頭に謝罪を繰り返しており、怒りを静めることができるか。











