昨年夏の東京都知事選で戦った3人が都議選でもしのぎを削っている。小池百合子都知事に地域政党「再生の道」代表の石丸伸二氏、そして蓮舫元参院議員が15日、候補者応援のため東京・多摩地区をそれぞれ回った。3人の1年後の今を追った。
都知事選を制した小池氏は特別顧問を務める都民ファーストの会候補の応援のために、この日だけで立川市や調布市など10か所を回った。演説では、この夏の水道基本料金を無償化することをアピールした。
小池氏は告示以降、多くの応援をこなしている。都民ファ関係者は「告示前から小池氏は候補者の会合にこまめに顔を出すなど、本気でした。やはりトップがこれだけ気合が入っていると、候補者も勇気づけられます」と話した。
気になるのは水道基本料金の話題の際、都民ファだけでなく公明党からも要望があったと、あえて公明党の名前を出したことだ。実は小池氏は公明党候補の応援にも精を出していた。都議選で都民ファ、自民党、公明党で過半数を取れば、議会とうまくやっていけるとの読みがあるとみられる。
また、都知事選で2位となった石丸氏も連日多くの応援演説をしている。この日は調布市や国立市など10か所でマイクを握った。「今の都議会は正しく機能していない。都議会の本来の役目は都知事の監視役なんです」と〝知事与党〟という存在に違和感を訴えた。続けて、再生の道の特徴として「(所属都議に)2期8年までしかさせない。議決に対して党議拘束はかけない」という2つを掲げ、他党との違いを強調した。
告示前は石丸氏が都議選にどこまで関与するのか不明確なところがあったが、連日の応援入り。ある候補者は「これからあと2回は決まっています」と石丸氏がまだまだ選挙区入りすると予告。「選挙は思ったより大変だった」(同)と初めての選挙に戸惑う候補が多い再生の道だけに、石丸氏の積極的な関与に安堵感が漂っている。
そして、蓮舫氏だ。立川市や町田市などで応援演説を行った。「久しぶりの路上です。1年近く静かにしていました」としつつも、歯切れのよさは健在だった。
〝コメ担当大臣〟こと小泉進次郎農相について、「あの大臣はやっぱり破壊力すごいですね。お父さんソックリ」と評価も「根本的な問題は何でコメが去年の倍になったんですか?」と疑問点を指摘。続けて「農林水産省の失政でしょ。皆さんが高いコメを買わされるツケは政治の判断の間違いだと改めて皆さん、ダマされないでいただきたい」と訴えた。
自民党が参院選の公約で物価高対策として一律2万円を国民に給付すると発表している件にも「皆さんの生活感覚、使っているお金の実態を知らないでバラまくという政府のこの金銭感覚だけは、私は決して許してはならないと思っています」と批判した。
参院選比例への擁立論もあるが、ブランクを感じさせない演説を聞けば問題はなさそう。永田町関係者は「知名度を考えればギリギリの表明でもいいのだろう」と指摘。
都議選の結果が出るのは22日だ。












