ナ・リーグ東地区で首位を堅持するメッツに激震が走った。千賀滉大投手(32)が12日(日本時間13日)の本拠地ナショナルズ戦に先発。6回途中までわずか1安打無失点5奪三振と快投を披露していたが、右太もも裏を痛めて緊急降板。4―3でメッツが競り勝ち、千賀も7勝目をマークしたものの試合後は誰もが沈痛な面持ちとなった。
メンドーサ監督も千賀について「明日MRI検査を行い、程度を確認する。だが、IL(故障者リスト)入りは避けられないだろう」と述べている。
千賀は今季ここまで13試合に先発し、73・1回を投げて7勝3敗、防御率1・47、被打率・195と文句なしの数字を残し、サイ・ヤング賞候補にも名前が挙がる存在。そんな大黒柱の離脱はチームにとって大きな痛手だ。
それでもメッツの先発事情は人数の面ならば、まだ「多少余裕がある」と見る向きも少なくない。仮に千賀が長期離脱に追い込まれても「5もしくは6枠のローテーションに7人の先発候補を配置できる」と指摘されているからだ。
そうした中、米紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者によれば、今季未勝利の右腕ポール・ブラックバーン投手(31)に対し、複数球団からトレード打診が届いているという。今季のブラックバーンは故障からの復帰後、ロングリリーフとして起用されており、先発陣に空きがない現状では〝余剰人員〟とされている。
加えてフランキー・モンタス投手(32)やショーン・マナイア投手(32)といったIL(負傷者リスト)組先発要員の復帰が目前に迫っており、今後は離脱確実な千賀を除いて最大7人の先発候補がそろう見通しだ。
その要員の中では「浮いている」とされるブラックバーンはアスレチックスから移籍後、2025年まで405万ドルの契約が残っている。昨年末には脊椎手術を受けた過去があるにせよ、先発不足に悩む球団にとっては魅力的な補強ターゲットとなり得る。24年までの3シーズンにわたって計16勝にとどまりながらも、通算55試合に先発したタフネス右腕の商品価値は明らかに高い。
MLB関係者は「メッツの狙いはブラックバーンを欲する球団に放出し、その見返りとしてチームによりフィットする先発要員か、もしくはロングリリーバーをトレードで獲得すること。デビッドスターンズ編成本部長らフロントオフィスは千賀の離脱を補うための〝保険〟として、早くも手を打とうとしている」とも指摘している。
千賀の復帰時期と合わせ、メッツの投手陣はトレードデッドライン(7月31日、日本時間8月1日)に向けて大きな岐路を迎えることになりそうだ。












