夢のゴールデン進出に近づいたが…。党首討論が今月11日の午後6時からNHKの中継入りで行われることになった。午後3時開催が通例だったが、より多くの人がテレビやラジオで視聴できる時間帯を野党側が要望し、実現した形だ。

 衆参両院の国会基本政策委員会は5日の合同幹事会で、党首討論を午後6時からの開催を決定。質問者と持ち時間は立憲民主党の野田佳彦代表が30分、日本維新の会の前原誠司共同代表が9分、国民民主党の玉木雄一郎代表が6分の計45分となる。

 党首討論はイギリスのクエスチョンタイムを模倣し、導入されたもので、10年以上前から河野太郎衆院議員や泉健太衆院議員ら超党派の若手を中心に午後8時のゴールデンタイムの実施が叫ばれていた。プロレス中継がかつてゴールデンタイム(午後7時~10時台)に放送され、多くのファンを獲得したことにあやかり、関心が低い政治に興味を持ってもらいたいとの思いだった。

 今回、ようやくテレビ中継などの条件が整い、ゴールデンとはならなかったが、在宅率の高い夕方帯で実現する。

 参院選を前に丁々発止の論戦となるのか?

「2012年の党首討論で、当時民主党の野田佳彦首相が自民党の安倍晋三総裁に『解散してもいい』と逆提案し、衆院解散を決めたのが衝撃でしたが、その後はなれ合いとでもいえる凡戦続き。年金改革法案で立憲は与党と合意し、選挙後の大連立までささやかれるほどで、参院選に向け、各党のアピール合戦に終始しそうです」(野党議員秘書)

 党首討論は4月から毎月行われているが、質問者も代わり映えしない。というのも参加資格は衆参どちらかの院で10人以上の議員かつ党首が国家基本政策委員会に所属していることが条件で、野党3党に限定されるからだ。

 れいわ新選組の高井崇志幹事長は「質問しているんだか演説しているのか分からない党首討論。せめて6月くらいは、れいわに融通してほしいと発言したが、全くのゼロ回答」と憤り、国会のルール改正の必要性を訴えている。

 れいわの山本太郎代表や日本保守党の百田尚樹代表(非議員)らが舌鋒鋭く石破首相に迫る展開なら盛り上がりも期待できるところ。せっかくの午後6時開始も視聴率が低迷すれば、再び午後3時台に逆戻りとなりかねない。