フィリーズのスーパースター、ブライス・ハーパー内野手(32)が27日(日本時間28日)の本拠地ブレーブス戦で死球を受けて退場した。一瞬、球場が凍りついた。初回、相手先発スペンサー・ストライダーの152キロの速球を右ひじに受け、ヘルヘットを吹っ飛ばして悶絶。ストライダーへの大ブーイングが起きる中、しばらく立ち上がることができなかった。

 ハーパーはそのまま交代。レントゲンの結果「右ひじ打撲」と診断され、翌日も再検査する予定だという。安堵したのは当ててしまったストライダーだ。その瞬間は落ち着かない表情で苦しむハーパーを見つめるしかなかったが、試合後に深刻な事態ではないと知り「彼が無事で本当によかった。当てようとしたわけではない。彼が苦しんでいるのを見て辛かった。彼は今世紀最高の選手の1人なのでフィールドに立つ必要がある」と胸をなで下ろした。しかし、その一方で「私は完全な社会病質者ではないので多少の共感はあります。わたしが引き起こした苦しみをを味わう人を見るのは彼に申し訳なく思います」と現地メディアに謎のコメントを残している。

「共感します」謎コメント残したストライダー(ロイター)
「共感します」謎コメント残したストライダー(ロイター)

 ナ・リーグで2度のMVPに輝いたハーパーはここまで打率2割6分7厘、8本塁打、33打点ながら上昇傾向にある。この日はアクシデントにもかかわらず、2―0で勝利したが、首位快走に貢献する主砲を欠くわけにはいかず、ケガが長引かないことを祈るばかりだろう。