体操女子の宮田笙子(20=順大)が、NHK杯(東京体育館)で新エース候補に声をかけたワケとは――。

 世界選手権(10月、インドネシア)の代表切符を懸けた17日の個人総合では、床運動前に左ヒザを負傷しながらも最後まで演じきった。世界選手権の代表入りを逃したとはいえ、世界ユニバーシティー夏季大会(7月、ドイツ)の代表に決定。同世代の選手で挑む国際舞台に向けて「こんな楽しみな試合があるのかなと思うぐらい、すごい楽しみ」と声を弾ませた。

 今大会の試合中には、世界選手権代表の岸里奈(17=戸田市SC)に声をかける場面もあった。全日本選手権との2冠が懸かった岸は、平均台の落下が響き2位だったが「彼女の優勝に懸ける思いの強さをわかってた。私も全てを託すワケではないが、自信を持って最後までやってほしかった。最後まであきらめないことが大事なのは、私も今までやってきてわかるので、応援の思いを込めた」と狙いを説明。その上で「結果的に悔しい思いをしたと思うけど、自分も同じ班でまた競えるようにしていきたい」と力を込めた。

 現在の宮田は2028年ロサンゼルス五輪を目指し、土台づくりに注力。1964年東京五輪以来の団体メダルを掲げる中で、宮田と岸のさらなる成長は命題だ。「私も岸選手とまた競い合いつつ、2人とも世界で戦えて、日本としてより成績を上げられる中心的な存在になっていきたい」と宮田は気合十分。体操ニッポンの悲願達成へ、お互いを高め合っていく。