絆はどうなる? 全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル2025(CC)」を大逆転で制した斉藤レイ(38)が、双子の兄で3冠ヘビー級王者のジュン(38)との一騎打ちへ舌なめずりだ。優勝決定戦(18日、大田区総合体育館)で宮原健斗(36)を下し、堂々の挑戦を表明。杜の都で行われる4度目の〝兄弟ゲンカ〟に向けて取材に応じ、DOOMな覚悟を叫んだ。

 奇跡の大逆転だった。開幕からまさかの3連敗でいきなり絶望的となった今回のCC。それでも「俺は諦めねえ!」と自分を奮い立たせるように連呼しながら巻き返し、5連勝で奇跡の優勝決定トーナメント進出を果たす。この日の準決勝では、ゴング前に仕掛けてきた鈴木秀樹に鬼の形相で襲い掛かり、張り手の連打で1分49秒でKO勝利し決勝に駒を進めた。

 最後の相手は昨年覇者・宮原だ。驚異のタフネスを誇る宮原にパワーと体格を生かした猛攻を序盤から仕掛けたレイだが、中盤にスネークリミット(三角絞めからの腕十字固め)で捕獲され大ピンチを迎える。これはロープへ逃げたものの、攻め疲れにダメージも加わり苦しい戦局となった。

 それでも相手の反撃をしのぐと、アイスバイン(アッパー式掌打)で動きを止めることに成功。最後はBBQボムで3カウントを奪った。試合後、レイは兄をリングに上げて「俺の挑戦を受けてくれ!」と6月1日の宮城・仙台サンプラザホール大会での挑戦を直訴。もちろんジュンからも「その挑戦、受けてやるぜ。斉藤レイをDOOMしてやる」と快諾され、3冠王座をかけた4度目の兄弟対決を地元・宮城で行うことが決まった。

 その後、取材にレイは「もちろんジュンも3冠の防衛を重ねて成長してはいるけど、俺もこのCCで得たものが大きいからな。そこで勝負したら、しっかり勝てると思う」と進化に胸を張る。大逆転優勝で得たメンタルの成長こそ、その最大の成果だとして「諦めないことの大切さを痛感した。そしてその部分が大きく成長したぜ!」と高笑いだ。

 団体最高峰のベルトをかけての兄弟ゲンカだけに、試合後2人の間に亀裂が入る可能性もあるかもしれない。だが、勢いに乗るレイは「そんなの知らねえな。先のことなんて考えねえ。ただただバチバチやり合う。ただそれだけだ」と気にせずぶちかますと宣言。歌手デビューしたりグルメ番組に出演しているだけに、絆に亀裂が入ればその活動に響きかねないが、そんな小さなことを考えるレイではないのだ。

 だが、史上初となる双子による3冠戦を故郷で実現させたことに話が及ぶと「しっかり結果を残して、やりてえっていう気持ちは最初からあったぜ…。大きな目標だったな、うん」と、ちょっとだけ感慨深げな目をする。だが最後は「まあ、面白いことになるから、楽しみにしていろ! フアーオ!」と荒々しく叫ぶと、ノッシノッシと去っていった。