野菜の赤パプリカに含まれているキサントフィルを使ったサプリや健康ドリンクなどが登場して注目されている。まだ、あまり知られていない赤パプリカの健康成分がどんな機能を持っているのか、専門家に聞いた。

【抗酸化力が高く善玉コレステロールを増やす】

 赤パプリカ由来のキサントフィルであるパプリックスという食品素材を開発したグリコ栄養食品(大阪市)によれば「学術論文などから、赤パプリカの抗酸化力が高いことに注目しました。赤パプリカに含まれるキサントフィルの一種であるカプサンチンの抗酸化力の高さ、さらに赤パプリカの色素成分が化学構造的に特殊で、キサントフィルが90%を占めるため、非常に優れたキサントフィルの供給源であることに着目したのです」(技術開発センターウェルネス開発グループ・舟橋依里氏)と赤パプリカに着目したきっかけを説明する。

 同社は、それ以前からすでにトウガラシを食品への着色料素材として販売していた。その品質安定化のための精製技術や製剤化技術を活用して、製品化を目指してパプリックスを開発した。

 現在、同社が使用している赤パプリカは一般的にスーパーで売られている丸いタイプではなく、スペイン、ペルー、南アフリカなどの温暖な地域が主な生産地である細長い種類を使っている。それを原料に抽出、精製したパプリックスをサプリメント、瓶ドリンク飲料、ゼリー、粉末飲料などの原料として食品メーカーなどに提供している。

 パプリックスは食品素材として油溶性、水分散性の液体や粉末の形で提供されるので一般の目に触れることはあまりない。だが機能性表示食品などとして世の中に幅広く登場し、話題を呼んでいるわけだ。

【体脂肪を低減させ、運動後の疲労感を軽減する】

 同社のパプリックスは赤パプリカから抽出した7種類のキサントフィルを含んでいる。強力な抗酸化活性を持つカプサンチン、カプソルビン、カプサンチンエポキシド、クリプトカプシンの4種と、肥満抑制効果があり骨の健康に寄与するベータクリプトキサンチン、目の健康に寄与するゼアキサンチン、炎症抑制などの効果があるククルビタキサンチンAの7種類である。

 赤パプリカ由来のキサントフィルは多方面の健康に寄与するとされる。その機能としては、体脂肪を減少させ、BMI値を改善し、高血糖を抑制し、アディポネクチンの産生を促進することなどが実証されている。BMI値とは、肥満度の判定に用いられる体格指数で、体重(㎏)を身長(m)の2乗で割ると計算でき、標準値は「22」とされている。アディポネクチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、生活習慣病や循環器疾患の予防につながる。

 また継続的摂取により運動時に酸素摂取量を低減させたり、心拍数の上昇を抑制する効果があることも確認されている。

 このためパプリックスは各種の体脂肪対策サプリ、紫外線による肌のダメージ対策サプリ、有酸素運動で持久力を高めるのをアシストするサプリや健康飲料など幅広い製品の機能性素材として活用。体脂肪に悩んだり、運動すると疲れる中高年はパプリカキサントフィルを一度試してみてはいかがだろうか。