「雨が降る前や台風が近づいている時は、決まって具合が悪くなる」
最近、こんな声を良く聞く。これはいわば「気象病」で、私自身もかねてからの気象病持ちだ。気象病の原因は天候、気圧、温度の変化。「気圧センサー」である内耳が気圧の変化に過敏に反応してしまうことによって、自律神経が乱れ、頭痛、異常な眠気、関節痛、吐き気、むくみなど、さまざまな症状が現れる。酒飲みの場合、「こんな時こそ、景気づけに酒だ」と思いがちだが、経験上、「それはおやめになって」と伝えたい。気象病の症状がさらに悪化するからだ。特にむくみと痛みの症状がある人は飲まないほうがいい。
気象病におけるむくみは、気圧の急激な低下によって、血液中の水分が血管の外に押し出されることで起こる。アルコールもまた血中アルコール濃度が上がることによって、血液中の水分を血管外に押し出す作用がある。つまり気象病と酒を合体させると、むくみの作用が倍増してしまうというワケだ。そしてさらに怖いのは、痛みにも拍車がかかるということ。むくみが原因となり、痛みの原因物質となるプロスタグランジンやヒスタミンが体内で生成され、頭痛や関節痛といった症状が悪化する可能性がある。現に私は台風で爆弾低気圧が居座っている最中に酒を飲み、寝込んでしまった経験を持つ。気象病を甘く見てはいけないのだ。
ではどうしたらいいのかというと、気象病の症状が出ている時は酒を控えることだ。次に忌まわしい症状の緩和だが、これについては確実な治療法はなく、対症療法しかない。症状にもよるが、酔い止めやロキソニンを飲むと、大幅に諸症状が改善する。耳マッサージも良いというが、私の場合はロキソニンが早く効く。不快な症状を緩和させ、早々にQOLを上げたい人は、即効性のある薬に頼るのも手だと思う。
気圧が上がれば、「あれは何だったの?」と思うほど、ケロッと治る気象病。気象病持ちの方は、気圧が上がるまで酒はおあずけにしておこう。












