「最近、どうも酒が弱くなった」

 還暦を目前にして、常々こう思う。加齢の影響か? はたまた以前のように毎日飲んでいないからか? いや、いい加減な自己判断よりも、ここはきちんと自分の遺伝子タイプを調べてみよう。ということで「アルコール感受性遺伝子検査キット」をポチッてみた。

 この検査によってわかるのは、アルコール脱水素酵素と2型アルデヒド脱水素酵素の活性の度合い。前者は活性型、低活性型、非活性型、後者は低活性型、活性型、高活性型の各3パターンがあり、さらに双方の組合せで9タイプのアルコール体質がある。9パターンのうち、どのタイプに該当するかが判明することによって、高血圧やアルコール依存症などの病気のリスク、タウリンやクルクミンといった積極的に摂取したい栄養素、さらには飲酒のコントロール方法がわかる。監修はアルコール依存症の治療や、減酒外来を設けていることで知られる「独立行政法人 国立病院機構 久里浜医療センター」の樋口進名誉院長とあって、信頼度も高い。

 検査はいたって簡単。キット内に入っている専用の綿棒で口内粘膜をこすり、容器に収納し、同封された封筒に入れてポストに投函するだけだ。検査結果は数週間後に届く。

 気になる私の結果は、アルコール脱水素酵素、2型アルデヒド脱水素酵素ともに活性型の「つい飲みすぎてしまう大酒飲みタイプ」であった。なるほど納得。アルコールの分解能力は普通にあるので、そこそこ飲める。しかしピッチが速くなると分解が追い付かず、血中アルコール濃度が上がってしまい、記憶をなくしたり、はじけ飛んだりする。検査結果に「酒量が増えやすい」「アルコール依存症になりやすい」とあるが、まさにその通り。調子に乗って飲んではいけないのだと、遺伝子レベルで再確認できた。

 検査キットは5000円程度。酒のイベントやビアガーデンが復活した今、ここらで一度、自分のアルコール体質のタイプを明確にしてみよう。