健診が近づくと、酒飲みはやたら健康的な生活を送るようになる。まず、命の源とも言える酒を断つ。「休肝日」という言葉が辞書にないツワモノですら飲むのをガマンし、その日が過ぎるのをじっと待つ…。しかし、ドクターによると「健診前だけ酒を控えても無意味」なのだそう。たとえいい数値が出たとしても、それは単に小細工した結果でしかない。本来持っている自分の肝臓の実力と、現況のダメージを直視するためにも、普段通りに飲んでいたほうが良いという。
では普段通りに飲んだ結果、とんでもない数値を叩き出した場合はどうしたらよいのだろう?「とりあえず1か月ほど酒を断ち、再検査すればいい」という。1か月も酒を断つなんて苦行でしかないが、それによって数値を悪くしている原因が明らかになる。γ―GTPやALT(GPT)といった肝臓に関係する数値がすんなり下がったら、飲み過ぎを改めればいい。しかし再検査をしてもなお、数値が変わらない時は、酒以外の原因が隠れている恐れがある。大きな病気を早期に発見するためにも、健診前の小細工はやめたほうが良さそうだ。
酒飲みが健診結果で注目すべき項目は、γ―GTP、ALT(GTP)、中性脂肪(TG)、そして体重の4つ。「え、体重?」と思うかもしれないが、肝障害や糖尿病をはじめ、多くの疾患の元凶となるのは肥満である。
メタボ系酒飲みの場合、家に体重計がないか、あっても壊れていることが多い(巨大化していた頃の私がそうだった)。家では見ないフリができても、健診となると体重計に乗らないワケにはいかない。現実を直視するとショックを受け、体重計に乗るクセもつくし、一瞬かもしれないが「暴飲暴食を止めよう」という気持ちにもなる。
血液の数値は健診や検査でないとわからないが、体重なら自分でチェックできる。それも毎日。健診前に慌てないためにも、まずは日々の体重チェックから始めてみよう。












