巨人は秋広優人内野手(22)と大江竜聖投手(26)が、リチャード内野手(25)とのトレードでソフトバンクに移籍すると発表した。
秋広は今月3日に今季初の一軍昇格を果たすも、出場した5試合で1安打と低迷。一軍合流時には阿部監督も「ここを逃したらもう(チャンスは)ないだろうって思ってほしいよね。それぐらい頑張ってもらいたい」とゲキを飛ばしていたが、その言葉通りの結果となった。秋広は球団を通じてファンへの感謝とともに「チームは変わりますが、引き続き応援してもらえたらうれしいです」とコメントした。
良くも悪くもマイペースな性格で知られた男だ。一軍の舞台でも物おじしないメンタルを持ち合わせた一方、時間厳守が鉄則のチーム内で遅刻したことは一度や二度ではなかった。これには阿部監督や原前監督も、時折冗談を交えながら苦言を呈したほどだった。
それでもファンはもちろん、中田(現中日)をはじめ長野や坂本ら先輩ナインたちから愛された理由は、義理堅い「後輩力」にあったのかもしれない。師匠である中田が巨人に在籍した当時、秋広は中田とのエピソードを聞かれる機会も少なくなかった。その際は決まって口が重くなり、自分から具体的な話を持ち出すことはなかった。ただ、中田本人が明かした内容を尋ねられると「翔さんが言っていたのなら…」と答えるのも〝お約束〟だった。
自分が勝手なことを話せば、先輩に迷惑をかけてしまうかもしれない――。そんな思いがあったからこそ中田と強い師弟関係が結ばれ、付き合いは5年目だ。中田本人も苦戦続きの今季の秋広について、こう気にかけていた。
「こういう経験もアキにとってはすごく大事なことだし。はじめから一軍に定着してそのまま『はい、活躍』って選手も少ないわけだし。今もいい経験になってるんじゃないですか」
お互いに球団が変わっても絆は不変。日常生活で少々の〝ポカ〟はありながらも、先輩たちからかわいがられる人間性には定評があるだけに、福岡でもたくさんの兄貴分たちに迎え入れられるはずだ。












