WWEのPLE「バックラッシュ」(10日=日本時間11日、ミズーリ州セントルイス)で行われた統一WWE王者ジョン・シナ(48)vsランディ・オートン(45)の最後のライバル対決は、まさかの〝バッドエンド〟となった。

 シナとオートンはともに2002年にWWEデビューを果たし、2000年代後半から10年代前半にかけて何度も抗争を繰り広げ、WWEマットをけん引してきた。25年限りでの引退を表明したシナは、3月に〝闇落ち〟して4月20日の祭典「レッスルマニア41」ではコーディ・ローデスを破って同王座を奪取。「プロレスを破壊する」と宣言したが、長年の宿敵オートンが立ちはだかった。

 最高峰王座獲得17度の王者と同14度の〝毒蛇〟のベルトかけた最終決戦は、オートンの地元セントルイス開催とあって、会場は「ランディ」チャント一色。試合は序盤こそクラシカルな攻防が続いたが、シナのAA(変型肩車)をオートンがRKOで切り返してから大技の激しい打ち合いとなった。レフェリーが2度誤爆にあって不在になる異常事態に陥ると、オートンが場外でおきて破りのAAを連発して王者をテーブル葬に処した。

「これぞ名勝負」チャントが何度も飛び交うアメリカンスタイルの激闘となるが、シナのベルト攻撃が代わりに入っていたサブレフェリーに誤爆。スマックダウンのニック・オールディスGMらスタッフがダウンしたサブレフェリーの介抱に現れた。この間にオートンは必殺のRKOでシナを完全KOするも、レフェリー不在でカウントが入らず。怒りのオートンは、腹いせにオールディスGMらスタッフ5人にRKOの乱れ打ちだ。

 勝負をかけた毒蛇は奥の手の危険技パントキックを仕掛けるが、今度はシナファンを公言するRトゥルースがリングに乱入。オートンに危険技を発射しないようにお願いすると、毒蛇はRKOを見舞ってトゥルースを排除した。大混乱にも戦況を把握していた王者は、オートンの背後から卑劣な急所打ち。大ブーイングを浴びても意に介さず、もん絶するオートンをベルトでぶん殴った。意識を回復したメインレフェリーが3カウントを叩き、シナが王座防衛に成功した。

 極上の名勝負が一転、反則攻撃連発で後味の悪い決着。会場はブーイングで騒然となる中で、シナはマイクを握り「音楽はいらねえ」と会場に流れる自身のテーマ曲をストップさせた。続けて「対戦相手は必要だが、お前らはいらねえんだ。よく見ろ、セントルイス。これぞ最後の真の王者だ」と観衆を罵倒した。

 シナはファンにフラストレーションを与え続けたまま、最高峰王者として引退するのか。バッドエンドも王者の思惑通りなのは確かだ。

 この日の「WWE バックラッシュ 2025」は「ABEMA」にて無料生中継された。