日本ハムは10日の楽天戦(エスコン)に8―7で逆転勝ち。3連勝で貯金を今季最多の「5」とした。

 初回二死からレイエスが右翼席に7号ソロを放ち先制。2回には無死一塁から万波の右翼越え8号2ランも飛び出し、リードを広げた。

 だが、この日先発・加藤貴がこのリードを守れなかった。4回に辰己、フランコの連続二塁打で1点を失うと、その後二死満塁から1番・村林にグランドスラムを被弾。4回72球7安打6失点(2四球)の乱調で早期降板を強いられた。

 それでもこの日は打線が奮起した。逆転された直後の4回、五十幡の中前適時打で2点差に詰め寄る。さらに5回無死満塁の絶好機では万波が、この日2発目となる9号逆転満塁弾を左翼席に叩き込み、再び逆転に成功。6回からはこのリードを救援陣が小刻みな投手リレーで1失点にとどめ、粘る楽天を振り切った。

 両軍に満塁弾が出る壮絶な乱打戦を制した新庄剛志監督(53)は試合後、開口一番「勝った気がしないんですよね、何か。僕だけでしょうか」と苦笑い。「ファンのみんなはどう思ったんだろう。でも今日、球場に見に来てくれたファンの皆さんはものすごく楽しい試合だったんじゃないかなと。それはうれしかったですね。よく逆転してね。勝ってくれました」と複雑な表情ながらも、3連勝を飾ったチームの勝利に表情を緩めた。

 前日の試合では2三振した万波を途中交代させ、指揮官なりの「無言の圧」でチームの主砲にゲキを飛ばした。その荒治療が功を奏し、万波はこの日2本塁打6打点の大暴れ。チームに勝利をもたらした。

「(万波には)『なんで代えたんだ』っていう後の今日の活躍であってほしいですね」。着実に結果を残した主砲に、指揮官が目を細めるのも無理はない。

 この日の勝利でチームは3連勝に加え今季最多の貯金「5」。しかも前夜に続く1点差ゲームをものにするなど、徐々に上昇気流に乗りつつある。

「点取ってまた逆転し返すところは、成長しかないですよね。負けるっていう雰囲気もベンチで見ていてあまりないし。逆転しそうな雰囲気があるので。今、ピッチャーがいいからね。4点ぐらい取ってくれたら何とか連勝していけるチームにはなっていると思いますけどね」

 成長を遂げるチームに、指揮官は最後まで柔和な笑みを見せていた。