前日に今季初めて逆転サヨナラ勝ちしたDeNAだったが、一夜明けた10日は広島戦(横浜)で逆転負けを喫した。打線が序盤に3点を奪いながら、4回以降に先発・平良、救援陣の森原、伊勢が5点を奪われてジ・エンドだ。

 3点リードを守り切れないバッテリーに加え、追加点を取れない貧打も深刻。三浦監督も「いい形で先制したまではよかったですけど、中盤以降は(7回まで)なかなか出塁できなかったというところがね」と、ため息をつくしかなかった。

 決して手をこまねいているわけではない。今季は筒香、宮崎、梶原、森敬ら主力が打撃不振で軒並み登録抹消。それならばとばかり、三浦監督は忘れられた無名の控えを一軍に昇格させている。

 この日は、7回に代打起用した元ソフトバンクの九鬼隆平捕手(26)が移籍後初安打をマーク。2年前に戦力外となり、育成選手としてDeNAに拾われ、今季一軍初昇格を果たしたばかりの苦労人である。

「戦力外でプロ野球選手として一度終わってから拾ってもらった。チームのためにも、野球人生のためにも、もう一花咲かせたいと思ってやってきました。僕のような選手が出てくることで、チームの底上げにもつながればいいと思う」(九鬼)

 三浦監督は5日の巨人戦でも、投手から野手に転向し、育成からはい上がった7年目の勝又温史外野手(24)を「1番・左翼」で初のスタメンに抜てき。勝又もこれに応えて、プロ初安打をマークした。

 9日の広島戦では代走で途中出場した林琢真内野手(24)が延長10回に初サヨナラタイムリー。すると翌10日、三浦監督は早速、林を「8番・三塁」でスタメンに入れた。無安打1四球と結果は出なかったが、番長は若手の積極起用に手応えを感じているようだ。

「これからは、控えでも全員にスタメンのチャンスがあります。控えでも、結果を積み重ねていけばこっちもスタメンでいってみようかと思う。こういう(主力が欠けた)状況ですからね、勝又も代打の(初打席)でいいものを見せてくれたからこそ、スタメンでいった。そういう俺を使ってくれって気持ちを出している選手。ギラギラした選手が、僕は好きです」

 主力のいない今こそ、控えや若手には大きなチャンス。九鬼、勝又、林に続くのは誰か。