モンスターに向けて、元世界王者が警鐘を鳴らした。ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)が4日(日本時間5日)に米ラスベガスでWBA同級1位ラモン・カルデナス(29=米国)との防衛戦で8ラウンド(R)TKO勝利。井上は2Rにダウンを奪われながらも7Rにダウンを奪い返し、最後は8Rに猛攻を仕掛けてレフェリーが試合を止めた。
元WBA世界ライトフライ級王者・渡嘉敷勝男氏はYouTube「トカちゃんねる」で井上の防衛戦について言及。「(井上にとっては)危険でしたね。ものすごく心配しました。井上チャンピオンも動きが鈍いなというのは感じた」と試合の率直な感想を語った。
渡嘉敷氏は「これは私の私見ですけども、(元WBAライトフライ級王者の)具志堅用高さんも13回目の防衛戦で疲れ果てた。(元WBCバンタム級王者の)山中慎介選手も12回、(元WBAスーパーフェザー級王者の)内山(高志)選手も11回、(元WBCバンタム級王者の)長谷川穂積選手も10回で終わってる。10回以上というのは、ものすごく体が疲労する」と指摘する。
その上で「まして井上チャンピオンの場合は、3か月に1回という過酷な防衛戦を積み重ねてますよね。いくら早く倒したとはいえ、それまでの練習がものすごい時間をかけてやってますから。肉体的には疲労してるんですよね。そして井上チャンピオンは、すぐ次の日から軽い練習やり出したり、動き出したり」とモンスターの〝勤続疲労〟を心配した。
さらに「私らの頃のチャンピオンは(試合後に)約1か月半、体を動かさないで体を休めて、リフレッシュさせて次の防衛戦の練習に挑んでいた」と自身の経験を踏まえながら「井上チャンピオンは、その疲労が見えてきてます。井上チャンピオンの勘だったら、相手のパンチも避けられるはず。それが薄れてきてるというのは、年ではなくて疲れです」とズバリ指摘した。
最後に渡嘉敷氏は「井上チャンピオン、リフレッシュさせてください。絶対にこのままいったら危ないですよ。(WBAバンタム級暫定王者の)アフマダリエフにも、フェザー(級王者)にも、(WBCバンタム級王者の)中谷(潤人)君にも危ない試合になります。勝つか負けるかわからないぐらいの危険な試合になる。疲労を1回取って、この1か月は何もさせないとか。そうしないと人間ですから、いくら井上チャンピオンでも体が壊れます」と警鐘を鳴らした。












