阪神は3日のヤクルト戦(甲子園)に7―1で完勝。投打が噛み合った理想的なゲーム展開で、巨人と同率となる首位の座に返り咲いた。
五月晴れの空の下、虎の快男児が「2つの記念球」を手に入れた。今季4度目の先発登板となった助っ人右腕のジョン・デュプランティエ投手(30)が6回4安打1四球無失点の好投で来日初となる勝利投手に。お立ち台で4万2613人のファンから祝福されると「オウエン、アリガトウゴザイマス。ゴイゴイスー」と日本語で、この日のために仕込んでおいたというネタを披露。「タイガースファンからの応援は本当に特別です」と相好を崩した。
最終9回のマウンドを締めた4番手右腕・工藤からウイニングボールを受け取った陽気なグッドガイは「ほかの記念球と一緒にケースに入れて飾りたい。MLB時代に初めて三振を奪った時のボールとかと一緒にね。後で誰かに日本語で日付を入れてもらおうと思ってるよ」と語った。
2回の第1打席では外角ギリギリを突く145キロに、器用にバットを合わせ中前打。来日初となる快音について問われると「イェー! 聞いてくれてありがとう! 聞かれなかったら、どうしようかと思っていたぜ!」と米国デラウェア州出身の好漢のテンションは急激に上がりだす。
「今日一日で一番うれしかったんだ! 打ったのは変化球? ストレートだぜ! 思い切り右方向に引っ張ろうと思ったのがセンターに行っただけさ。佐藤輝や近本の映像を見ていろいろ勉強したからね」と一気にまくし立てると「実はそのボールもカバンの中に入っているんだ」と笑う。
快男児、陽キャ、グッドガイ、好漢――。どのように形容してもしっくりとくる背番号20は、規定未到達ながら防御率1・23と安定感も際立つ。どのような種類のものになるのかは分からないが、〝3つ目の記念球〟をカバンに入れて、意気揚々と球場から引き揚げる日もそう遠くはないはずだ。












