再発防止策の徹底を! 米女子ゴルフツアーメジャー第2戦「全米女子オープン」の日本予選会(千葉・房総CC房総ゴルフ場)が22日に行われ、川崎春花(21=村田製作所)は5オーバーで上位5人に入れず本戦出場を逃した。不倫報道による自粛期間の影響からか、まだ本調子ではない様子をうかがわせた。川崎らの問題を巡っては、同様の事案を起こさないために、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)への緊急提言も飛び出している。

 36ホールの長丁場による1日決戦。出場129人が、本戦(5月29日開幕、ウィスコンシン州エリンヒルズ)への5枠を争った。川崎は実績的には上位だが、前半は西コースを回って4オーバーと出遅れ、後半の東コース(ともにパー72)も1オーバーと巻き返すことができなかった。

 今季開幕前に「週刊文春」に男性キャディーとの不倫を報じられ、開幕戦から5試合連続で欠場。先週の「KKT杯バンテリンレディス」から復帰したが予選落ちとなっており、わずか数日で整えてくることは難しかった。それでも本人は「自分的には少しずつ良くなっていると思うので、練習して試合に備えていきたい」とポジティブな要素を挙げた。

ラウンドを前に吉本ひかる(右)とじゃれ合う川崎春花
ラウンドを前に吉本ひかる(右)とじゃれ合う川崎春花

 今後は主戦場となる国内ツアーで結果を出し、現在93位の世界ランキングを上げていけば、海外メジャー出場のチャンスも出てくる。大舞台に向けては「今の実力は全然なので、自分のゴルフをもう少し磨いて、その中でそうなればいいなと思う」と出直しを誓った。

 昨季3勝を含む国内ツアー5勝の実力を発揮していくには、やはりもう少し時間が必要なようだ。しかし、そもそも不倫報道につながるような行動を取らなければ、自粛する必要もなく、川崎の実力からして開幕から好成績を残せた可能性も十分にあっただろう。

 女子プロゴルファーの指導に携わるあるコーチは「ずっとゴルフばかりやってきた女子プロの子なんかは、男女関係の免疫がなかったりする。ピュアな子も多いから、目の前にいる男性に優しくされたり、キャディーとして頼れるところを見せられると、思わずそう思ってしまうのかもしれない」と騒動の背景を推測する。

 だからこそ同コーチは才能の芽を摘まないため、そして同じようなケースを繰り返さないために、注意喚起などJLPGAに具体的な行動を求める。「男女の関係において不倫はよくないとか、悪い男にひっかからないようにするとか、当たり前のこととはいえ、協会主導とか何らかの形で選手に徹底していくことも今は必要じゃないのかな」。

 JLPGAは毎年、新人セミナーを開催。入会1、2年目の選手を対象に社会人としてのマナーに加え、栄養学、反ドーピングや、税金の基礎知識などを叩き込まれる。ただ、これだけでは不十分な可能性もある。

 今回の報道では川崎だけでなく、阿部未悠(24=ミネベアミツミ)、小林夢果(21=ヨコハマタイヤジャパン)も同じキャディーと不倫したとされる。こうした事態が繰り返されるようでは選手が実力を発揮できないばかりか、ゴルフ界全体のイメージダウンは避けられない。

 国内女子ゴルフツアーのさらなる盛り上がりのためにも、この機会に〝スキャンダル撲滅〟へ特別セミナーの定期開催など、選手の意識を高める動きがあってもよさそうだ。