日本共産党の小池晃書記局長は21日に開かれた参議院の集中審議で、トランプ政権の関税交渉協議について石破茂首相に質問をぶつけた。

 小池氏は安全保障問題をめぐって、トランプ大統領が「我々は数千億ドル支払って日本を守るが、彼らは何も支払わない」と米軍駐留費負担を増やすべきだとする発言を批判し、駐留費の日本負担(思いやり予算)減額を強く求めた。

 これに石破首相は「関税の交渉と安全保障の問題をリンクさせて考えるべきだと私は思っておりません」と答えた。

〝軍事オタク〟として知られる石破首相は、2006年に清谷信一氏との共著「軍事を知らずして平和を語るな」(ベストセラーズ)の中で、思いやり予算について「大体、アメリカが国外に駐留させている米軍の駐留費を見てみると、日本の負担率は突出していて、同盟国全体の50%以上を占めているのですよ」と記していた。

 小池氏は著書を持ち出して「私が言ったことと同じことを総理は当時、言っていた。だったら今こそ、この議論をトランプ大統領にぶつけるべきではないか」と訴えた。

 石破首相は「お読みいただきありがとうございます。どの主張であろうと、正しいことは正しいときちんと認識する謙虚さは常に思っています」と答弁。挙手して立ち上がった小池氏は「総理はいつもそうやって話をズラしていく。ズラしていますよ。明らかに総理が言ってること、かつてと違うじゃないですか」と強調した。

 終了後、小池氏は報道陣の取材に対し「石破さんは『唯々諾々とアメリカの要求に従うことはしない』と言いましたので、これは今後の対応を注目していきたい」とコメントした。