体重無差別で争う柔道の全日本女子選手権(20日、神奈川・横浜武道館)で、田中伶奈(大阪府警)が悲願の初優勝を遂げた。

 今大会に挑む上で「本当にトップの選手が何人も欠場していたので、自分がメンバーだからこそ、ここは勝つしかないなと思っていた」。順調に白星を重ね、決勝では白金未桜(筑波大)に大外刈りで一本勝ち。有言実行のパフォーマンスを見せた新女王は「ずっと悔しい思いをして1からのスタートばかりだったが、ここまではい上がれた。ケガもたくさんあったが、頂点に立てたことで、努力が実った」と声を弾ませた。

母・奈津子さん(右)と記念撮影する田中伶奈
母・奈津子さん(右)と記念撮影する田中伶奈

 東海大時代は現在女子代表の塚田真希監督に師事。肩の手術などで思うような結果を残せなかったが、塚田監督が「真っすぐでトレーニングをすごく一生懸命頑張る子」と明かすように、地道に鍛錬を重ねてきた。「塚田先生が教えてくださったことが、社会人になって4年目だが、今、社会人になって生きていると実感している。やっと塚田先生と同じ頂点に立てて本当にうれしい」と感謝を口にした。

 ジュニア時代に一度日の丸を背負ったものの、それ以降は縁がない。「ケガがあったり勝てない時期が続いて、世界で戦う機会がなかった。もう一度日本代表として戦いたい」と力強く宣言。今回の勝利をさらなる飛躍の糧にする。