メッツのフアン・ソト外野手(26)が、またもや〝標的〟になってしまった。古巣のヤンキースが劇的勝利でア・リーグ東地区首位を堅持した裏側で、その立役者と比較された挙げ句にファンから嘲笑されてしまっているからだ。
引き金となっているのは16日(日本時間17日)、本拠地ヤンキースタジアムでのロイヤルズ戦。1点リードで迎えた9回表、二死二塁と一打同点のピンチで右翼へ鋭い打球が飛んだ瞬間、右翼を守っていたコディ・ベリンジャー外野手(29)が飛び込みながらダイビングキャッチ。劇的なゲームセットとなった。絶体絶命の場面を見事にしのぎ、ヤンキースが4―3で勝利を飾ると一塁側ベンチの面々、そして本拠地のスタンドは大熱狂。チームはロイヤルズをスイープし、地区首位の座をがっちりとキープした。
今季のMLBベストプレーと評されても遜色ない超美技にヤンキースファンはSNS上でも大興奮となったが、なぜか熱狂の渦中で嘲笑されたのが、昨季までチームに所属していたソトだった。
米スポーツメディア「トータル・プロスポーツ」によると、試合後のSNS上はベリンジャーを絶賛する声があふれた一方で「もしあそこにソトがいたら同点三塁打になっていた」「ソトならタンブルウィード(回転草)のように、ただ転がっていただけだっただろう」などと、守備力に難のあるソトを嘲笑するコメントが殺到し〝炎上〟しているという。
ソトは昨季までヤンキースで主軸を打ち、チームをワールドシリーズへと導いた中心選手だったが、昨オフにメッツへ7億ドル超の破格契約で移籍。しかしながら新天地では開幕早々から苦戦し続け、ヤンキース時代を懐かしむような〝ジャッジ依存発言〟で批判されるなど、古巣ファンから「それ見たことか」とあざ笑われ〝裏切り者〟として敵視されている状況となっている。まさか、自分と入れ替わりで古巣に加入したベリンジャーの美技と対比され、批判となって飛び火するとはソト本人も想像外だったに違いない。
一方、劇的美技を披露したベリンジャーは昨オフ、カブスから金銭プラス交換要員とのトレードでヤンキース入り。今季は打率1割8分5厘でソトよりも低打率になっていながら度重なる好守によって存在感を示し、何かと手厳しいヤンキースファンやニューヨークメディアから高評価を得ている。この日は湿りがちだった打撃で1安打1打点をマークし、バットでも僅差での勝利にきっちり貢献している。
試合後のベリンジャーは美技について「2歩目の動きはぎこちなかったが、キャッチできた。勝てたのが良かった」と謙虚にコメント。これを受け、SNS上では「ソトはこんなこと絶対言わないし、できない」「ベリンジャーと比べたら、ソトはコメントも守備も素人同然」といった皮肉が飛び交い続けているのが現状だ。
ソトのかつての盟友でNYY主砲のアーロン・ジャッジ外野手(32)も絶好調で、今季7本目の本塁打を放つなどヤンキースは勢いに乗っている。ソトとしては思わぬ形で再び〝被弾〟した格好だが、古巣ファンからの「口撃」もしばらく止まりそうにない。










