ソフトバンクは13日のロッテ戦(ZOZOマリン)が雨天中止となり、室内練習場で調整した後に帰福した。

 開幕から13試合を消化して6勝6敗1分けでパ3位。シーズンはまだ序盤ながら、今季から新設されたポストを通じて若鷹に注入される〝王イズム〟が力を発揮しそうだ。チームでは「メンタルは技術」との考えのもと「メンタルパフォーマンスコーチ」を新たに設置。伴元裕コーチ(39)が精神面について選手とコミュニケーションを取り、プレーする際の思考の整理などを指導している。

 選手からは「今年は伴さんがいるので」と信頼する声も多く聞かれるが、伴コーチが思わずうなったのが〝ドミノ論〟だ。これは現役時代の城島健司CBO(48)が王貞治球団会長(84)から聞き、大切にしてきたプレッシャーとの向き合い方だという。

ソフトバンクのメンタルトレーナー・伴元裕氏
ソフトバンクのメンタルトレーナー・伴元裕氏

「例えばドミノで1個目を置く時は緊張してないよねと。だけど1000個ドミノを並べるとなった時に、1000個目を置くのはめちゃくちゃ緊張する。つまり緊張の度合いっていうのは、成功に近づくことで大きくなってくる。緊張してるということは、成功に近づいてるということ」(伴コーチ)

 王会長から〝極意〟を授かった城島CBOは「緊張が出てきたということは、成功が近い」と考えるようにしていたという。野球から離れ、イメージしやすい表現方法は伴コーチにとっても学びが多かったそうで「(選手に対しても)この話を使ってもいいですか?」とお願いしている。

 ホークスではケガ人が相次ぎ、一軍には多くの若手選手が帯同している。実績が少ない選手にこそメンタル面はより重要になってくる。王会長から城島CBO、そして伴コーチから若鷹へ受け継がれる〝教え〟をパフォーマンス向上につなげられるか。