ソフトバンクは9日のオリックス戦(京セラ)に10―9で逆転勝ち。勝利の立役者は1点ビハインドの9回に逆転の2号3ランを放った4番・山川穂高内野手(33)だ。

 お立ち台で口にした「『僕が決めよう』と思ってました」という言葉には主砲としての自覚がにじんだ。一死一、二塁の場面で山川は平野が投じた高めに浮いたフォークをひと振りで仕留めた。打球は低い弾道で左翼席へ飛び込み、チームは乱打戦を制して今季初の3連勝を飾った。

 1本目が出てからバットが止まらない。山川が「この3試合ぐらいはいい形でできている」と話すように、今季1号が飛び出した6日の西武戦(みずほペイペイ)を含めた直近3試合では打率6割6分7厘、2本塁打、9打点と無双状態だ。

 昨季は開幕戦で本塁打を放ったものの、その後11試合アーチなし。求められる一発を早く出すことに加え、その「出し方」も重要視しているという。

 今年の1号は開幕8試合目とやや遅れたが「かなりいい」ものだった。あいにく本人の感覚でしか分からないが、この日の一発についても「内角の球に少し詰まって押し込んだというか、そういう打ち方ができた本塁打はいい」と納得顔だ。

 チームでは故障者が相次ぎ、この日のスタメンには近藤、柳田、栗原の名前もなかった。それだけに山川にかかる期待は大きい。「ケガしないでいこうと思ってますよ。抜けちゃったらヤバいんでね。でも出ながら治さないといけない部分もいっぱいあるので難しいですよ、プロ野球選手って」。同僚を思いやりながらも、自分が背負う責任も理解している。

 今季は早くも2度の3連敗を喫したチームは4勝6敗で勝率5割復帰に近づいてきた。今後も鷹の主砲の活躍は欠かせない。