ドジャース・佐々木朗希投手(23)が5日(日本時間6日)のフィリーズ戦(シチズンズ・バンク・パーク)で3度目の先発登板し、見違えるような好投を披露した。
同じ失敗はもう繰り返せなかった。敵地で迎える試練の3戦目。ブーイングの飛び交う中でストライク先行のテンポのいい投球で流れを渡さず、宝刀スプリットも冴えわたった。初回に連打を浴びたものの、スーパースターの3番・ハーパーからスプリットで初めて空振り三振を奪った。
一死二、三塁からボームのニゴロの間に1点を与えたが、2回にKヘルナンデスが逆転の3号2ランで佐々木を援護。その後もリズムよく回を重ね、勝利投手の権利のかかった5回。先頭のリアルミュートを歩かせると、ストットに右前に運ばれる。場内が騒然する中、ロバーツ監督がベンチから出てきて佐々木に歩み寄り、交代を告げた。
5回途中まで68球を投じ、3安打1失点、4奪三振、2四球。球速を抑えめにテンポよくストライクを先行させ、NPBを席巻した宝刀スプリットで空振りを取れることを証明できた。あと一歩のところでMLB初勝利に届かなかったが、ベンチに戻っても表情は明るく、拳を上げて自軍に声援を送った。
3月19日の初登板のカブス戦(東京ドーム)が3回1失点で5四球、30日(同31日)のタイガース戦(ドジャースタジアム)が2回途中2失点で4四球と制球難に苦しみ、期待外れの内容に米メディアから猛バッシングを浴びた。2戦目の降板後にはベンチ奥に引き揚げてしまい、ロバーツ監督に呼び戻されると涙目で戦況を見つめるなど、メンタルの弱さまで指摘されていた。
マイナー降格もささやかれた中、短期間で課題を修正し、厳しい試練を乗り切った佐々木。メモリアル白星はお預けとなったが、ドジャースがほれ込んだポテンシャルを十分に見せつけた。












