阪神・栄枝裕貴捕手(26)が3日、DeNA戦(京セラ)に今季初スタメンマスクで出場。先発・デュプランティエを6回1失点と好リードした。ただ、同点で迎えた9回に不運な判定もあり試合は2―5で敗戦。将来の正捕手候補として期待される若虎にとっては、手応えと反省の両方を経験した格好となった。
5回までは強力DeNA打線を相手に被安打1、無失点に封じ込めた。シーズン前からコンビを組んできたデュプランティエとの相性も抜群だった。
「5回まではほぼ完璧な投球。本当に打者も嫌がっているじゃないですけど、デュプランティエの球が強く、今日もしっかり強いなと思いました。これはどんどんいけるなと思いました」
試合前には入念な打ち合わせを行った。打者一人ひとりについてデータと照らし合わせ、事前確認。「本当に勉強家なので、向こうから提示してくることもありました。こっちはこっちで持っている情報を照らし合わせて、それがいい入りにつながったんじゃないかなと思います」と振り返った。
ところが9回一死一塁からの佐野の打席で流れが思わぬ形で暗転した。カウント2―2からの9球目、スプリットで三振に打ち取ったかと思ったところ、ファウルの判定でゲームの流れは変わった。
「普通に空振り三振かなと思ったら(佐野が)戻ってきたので、僕も何が起きたのか分からなかった。ファウルというジャッジだったので、僕は空振り三振かなと思いましたけど、ファウルの判定でした」
リクエストの対象プレーではないことを自身も理解していた。そんなタイミングでベンチから藤川監督が出て抗議を行った。栄枝にはそれが頼もしかった。
「僕もどう抗議したらいいか分からなかった。真鍋さんがファウルと言ったので、リクエストできないのは分かっていましたし、抗議しても意味がないというか…と思ったので、仕方ないなと思いました」
ただ、結果は敗戦とあって栄枝自身も自分を責めた。投球をミットに収められていれば、間違いなく三振と判定されていたはず。不可抗力ではるが「あそこは捕ってたら問答無用で三振。僕のレベルアップは必要です」と反省を忘れなかった。
8回に同級生の佐藤輝が同点2ランを放ち、試合は一時振り出しに戻った。白熱したゲームで最後までマスクをかぶった事は忘れがたい経験になる。
「先に先制点を与えてしまったところと、最後にああやって8回にテルのホームランで追いついてくれたのに、取った次の回に点を取られてしまったのは、まだまだ自分の力不足」
そのように話した表情からは、若き情熱がにじみ出ていた。












