F1レッドブルに緊急昇格した角田裕毅(24)が、日本グランプリ(GP=決勝6日)で新天地デビューを迎える中で、英公共放送「BBC」が異例の特集を組んだ。

 レッドブルでは今季から昇格したリアム・ローソンが大不振で、開幕からわずか2戦で姉妹チーム・レーシングブルズへの降格を決断。代役として角田を緊急昇格させた。

 首脳陣はすでに今季中は起用を続ける方針を示しているが、今季終了後の退団が既定路線。ただ、角田の活躍次第で来季も残留する可能性が出てきている。

 同局は、世界中のF1ファンから関心を集めているこの角田の去就について分析した。

「最近のドライバー交代後、角田裕毅にとって良いシーズンとはどのようなシーズンなのだろうか」と提起。「レッドブルがわずか2レースでリアム・ローソンを降格させ、マックス・フェルスタッペンの隣のレッドブル2号車に角田を起用するという決定は、角田にとってまさにキャリアの命綱に他ならない」と角田にとってF1人生の分岐点になると指摘した。

「24歳の日本人選手は今シーズンでキャリアの終わりを迎えようとしていた。それは、彼がレッドブル第2チームのシートをホンダによって負っていたためだ。ホンダは2026年にはアストンマーティンに移籍するが、そこには角田に空席はなく、現実的にその見込みもない。ホンダがいなければ、他のレッドブルのジュニアが次々と登場する中で、レーシングブルズが角田を26年も引き留める可能性は低かった。したがって今年、フェルスタッペンの隣のシートに座ることは、彼がF1で長く活躍する資格があることを決定的に示す機会となる」。今回の昇格で角田が実力を証明すれば、今後トップドライバーとしての道が一気に開けるというわけだ。

 ここで重要になるのが、レッドブルや周囲が納得する「活躍」の条件とは何なのかだ。同局は「どの程度のパフォーマンスで、それが実現できるのだろうか」とした上で、その答えを示す。

「レッドブルがセカンドドライバーに最低限の期待を抱いているという事実は変わりなく、それは一貫してフェルスタッペンとのラップタイムを約0・3秒以内に収めることだ。角田が26年のシート獲得候補として考慮されるに値すると、レッドブルを納得させるには、これが必要だ」と具体的な残留条件をズバリ指摘した。

「もし彼がそれをできなければ、彼に投資する価値があると他の誰にも納得させることはできそうにない」と強調。まずは日本GPでこの条件をクリアできるのか注目だ。