ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(52)が、ヤンキースが新たに導入し本塁打を量産している「魚雷(トルペード)バット」について言及した。

 3月31日(日本時間4月1日)の本拠地ブルワーズ戦前、指揮官は〝新バット〟について「正直、まだよく分かっていない。野球が伝統的なスポーツであるという意味では少し驚きはあるが、競争優位な用具を見つけて効率を最大化するのは悪いことではない。現代では選手はよりオープンになり、パフォーマンス向上のために新しい道具を試している」と評価した。

 ヤンキースではジャズ・チザムらが今季から従来より手に近いところが太い「魚雷バット」を使用。チームのアナリスト、アーロン・リーンハート氏が選手たちの打撃を研究して開発し、MLBが合法と認めたバットは、打者の手に近い位置に芯が置かれている。

 ブルワーズとの開幕カード第2戦でヤンキースは球団記録となる1試合9本塁打が飛び出すなど、3戦15本塁打のメジャータイ記録をマークした。

 その一方でこの日、メジャー公式サイトは「魔法のバットはない」との記事を掲載。ヤンキース以外にも使用選手がいることを指摘すると、「このリストは日々増えていくだろう。なぜなら、すでにバット製造業者はトルペードを試してみたいという多数の選手から連絡を受けているからだ」と注文が殺到していることを明かした。

 そのうえでバット専門家のMLBの独立バットコンサルタント、スコット・ドレイク氏を取材。「ハンマーの端に重りを付けると、振り回すのにかなりのエネルギーが必要になる。その重りを柄の方に下げると、振り回すのがどんどん楽になりますが、重りが手に近すぎるため、ハンマーの効き目がどんどん悪くなる。つまり、質量とスイングスピードのバランスなのです」と「魚雷バット」は決して万能ではないとした。