石破茂首相は17日の参院予算委員会で、自民党の新人議員15人に10万円の商品券を渡した問題で厳しく追及された。

 同問題が発覚した13日夜から、石破首相は「政治活動にかんする寄付でなく、法的に問題がない」とのスタンスを貫いている中、日本共産党の小池晃氏は「政治家の活動は、ほぼ政治活動です。しかも世間話や趣味の話したわけでもない。どう考えたところで政治活動だ。総理のやったことは社会通念上の問題にとどまらない。明らかに政治資金規正法違反、アウトだと申し上げておきたい」と糾弾した。

「10万円だ。総理は『ハンカチ・お菓子でも買ってね』と。10万円のハンカチはありますか、汗を拭くこともできない。だからみんな怒っている。会食が終わって渡すのをお土産と言います」

 自民党新人議員たちは今月3日、首相公邸で行われた会食前に、石破首相の秘書から永田町の衆院会館事務所に1人10万円分の商品券が届けられたと打ち明けている。

 小池氏は「これは外形的には政治資金の受け渡しです。しかも領収書を求めていない。総理、商品券は歴代総理の慣例だったという証言がありました。これはシステム化されており、だから平然と行われたのではないのか」と質問した。

 これに石破首相は「政治上の主義や施策を推進したり、特定の公職の候補者を推薦したりということは一切しておりません。会食の場では『本当に大変だったね』『自分も1回目の選挙の時、本当につらかった、苦しかった』と。どうそれを乗り越え、政治を続けていくかという話をすることはあった。こういう政策を推進せねばならんという話は一切しておりません。政治活動として行ったものではございません」と答えた。

 会食に参加した自民党の青空幸星議員はメディアの取材に「若い世代や働いている現役世代に向けた政策をしっかり打ち出して行こうと言ったら(石破首相に)率直に受け止めてもらった」と振り返っている。

 小池氏は「まさにこういう政策を打ち出そうという議論をしているじゃないですか。『選挙で絶対に応援に行くよ』と言っている。だから、大変苦労したねと、大変だねと、そういう話ではない。これは明らかに政策の中身まで踏み込んでいます。これを政治活動ではないというのは詭弁だ。1年生議員が(商品券を返却してのも結局やましいお金だと考えたからだろう。総理による裏金配りは極めて重大だ」と語った。

 野党は首相の説明責任にフォーカスして、国会の政治倫理審査会で弁明を求める方針だ。