都内の路上で刺殺された女性ライバーと容疑者のトラブルの内容が明らかになってきた。

 動画配信アプリ「ふわっち」で「最上あい」として活動していた佐藤愛里さん(22)は11日、東京・新宿区高田馬場でライブ配信していたところ栃木・小山市の職業不詳、高野健一容疑者(42)に首など30か所以上刺された。搬送先の病院で死亡。死因は出血性ショックだった。

 高野容疑者は警視庁に殺人未遂容疑で逮捕され、「(佐藤さんに)カネを貸すために貯金を切り崩した」「(佐藤さんは)借金を返済しないのに配信で稼ぎ、やり切れない」などと供述している。

 実際に高野容疑者は2023年、佐藤さんを相手取り、貸したカネの返済を求めて栃木にある裁判所に提訴した。審理では生活費としてカネを要求され、複数回にわたって計約254万円を送金したと主張。佐藤さんは判決で約250万円の支払いを命じられた。それでも返済されず、高野容疑者は昨年1月、栃木県警に「カネを返してもらえない」と相談していた。

 一方で佐藤さんはライバーとして積極的に活動していた。複数の関係者によると、特にここ1~2年は頻繁にライブ配信を実施。視聴者による投げ銭で収入を得ていた。他のライバーとも関係を築き、ライブ配信ではなくリアルでイベントを実施してファンと交流し、報酬を得ていた。

 サッカーやギャンブルなどを趣味の一つとして、男性とも交流を持った。高野容疑者とは4年ほどの付き合いがあった。

 活動名の「最上」は自身のルーツから、「あい」は本名から、それぞれ引用したという。

 複数の関係者は一様に活動上でのトラブルを抱えていたとは聞いていないとしたが、凶行に及んだ男とは金銭トラブルが続いていたとみられる。