「ノアの方舟」の神話を裏付ける新たな証拠か――。
トルコのアララト山の船の形をした塚は約5000年前に洪水で水没していたことが分かった。イスラエル紙エルサレム・ポストが先日、報じた。
旧約聖書に登場するノアの方舟は洪水で流され、標高5137メートルのアララト山に漂着したとされる。そのアララト山に広がるドゥルピナール地層は、ノアの方舟を思わせる形の塚であり、「方舟の遺跡ではないか」と考古学者が注目してきた。
トルコ東部で開催された「第7回アララト山とノアの方舟に関する国際シンポジウム」で先日、新事実が発表され、考古学界では興奮が高まっている。
イスタンブール工科大学、アグリ・イブラヒム・ツェチェン大学、米国のアンドリュース大学の専門家らは、2021年から「アララト山とノアの方舟研究チーム」として、共同で研究を行っている。チームは、ドゥルピナール地層の調査に重点的に取り組んでいる。
ドゥルピナール地層は、船のような形と旧約聖書のノアの方舟の記述を反映する大きさのため、長い間研究者や探検家を魅了してきた。聖書によると、方舟の大きさは「長さ300キュビト、幅50キュビト、高さ30キュビト」。1キュビトは約50センチで、地層の長さは約150メートルで、この記述と一致している。
チームは地層から岩石と土のサンプルを約30個を採取。分析のためイスタンブール工科大学に送られたサンプルには、粘土のような物質、海洋堆積物、軟体動物を含む海産物の残骸の痕跡が見つかった。サンプルから海洋物質や貝類が発見されたことから、この地域はかつて水没していたことが示唆される。
専門家は、これらの物質が3500年から5000年前のものであると判定。この期間は、創世記に記されている聖書の洪水の時代と一致するという。
主任研究者であるアグリ・イブラヒム・ツェチェン大学のファルク・カヤ教授は「最初の調査結果によると、この地域では銅器時代から人類の活動があったと考えられています。私たちの研究は、この地域に当時生命が存在し、ある時点で水に覆われていたことを示しています。これは、大規模な壊滅的な出来事が発生した可能性を裏付けるものです」と語る。
これらの発見はこの地域で洪水が発生したという説を裏付けるものであり、洪水の物語とも合致している。












