左膝蓋腱炎で今後精密検査を受ける予定の米プロバスケットボールNBAレイカーズの八村塁(27)の状態について、米国のスポーツ医学の権威が今後の見通しを説明した。

 八村は27日(日本時間28日)のウルブズ戦で左ひざを負傷して途中退場。J・J・レディック監督は、現状で膝蓋腱炎の診断が出ており、1週間以内に再検査を受ける方針を明らかにしている。

 そうした中で、米メディア「SBネーション」は数多くの一流アスリートのリハビリやトレーニングを担当してきたラジパル・ブラール博士の見解を伝えた。

「膝蓋腱炎とは何なのか、ルイ選手はどれくらいの期間欠場することになるのか?」と題して、ブラール博士は徹底解説。まず膝蓋腱炎について「ひざをまっすぐに伸ばすのに役立つひざ伸展機構の一部だ。さらに、ひざを曲げるときに制御することにも関係している。つまり、走る、着地する、減速する、ジャンプするなど、バスケットボールのほぼすべての動きで負荷がかかる」と指摘する。

 そして「こうした動作を長期間にわたって繰り返すと、腱に過負荷がかかり、病状が悪化する可能性がある。腱障害とは、文字通り腱の病状を意味する」と再発が多いケガであることも強調した。

 その上で「復帰時期のカギは、腱の悪化の程度と治療への反応次第となるだろう」との見解を示した。

「腱が反応段階と呼ばれる状態から落ち着くまでしばらく時間を置き、その後徐々に負荷をかけて腱の反応を確認する必要がある。これは負荷の低い活動から始め、バスケットボール特有の活動へと進み、その間およびその後の彼の状態を常に監視する」と復帰までには慎重に時間を割く必要があると説明する。

 特にバスケットボールでは負荷がかかりやすい部位で、八村はトップアスリートだけにリハビリは注意深く進めることが求められる。

「腱のリハビリは、力を吸収し、そして解放しなければならないという点で独特である。それには、ほぼバネのような弾力性が必要である。このレベルの要求は組織に高いストレスを与えるので、レイカーズの医療スタッフが彼の復帰を計画的に進めるのは理にかなっている。なぜなら、腱が絶えず炎症を起こし、痛みや機能障害を引き起こす中で、ケガをする前に回復へと進んでいきたいからだ」

 今後数週間は回復に専念する必要がありそうだ。