ボクシングのWBOアジアパシフィック・バンタム級王者の那須川天心(26=帝拳)に対する「評価」を巡って、元王者が見解を示した。那須川は元WBO世界同級王者ジェーソン・モロニー(34=オーストラリア)に判定勝ち。一方で、ファンや専門家の間からは〝大差判定〟への異論や、那須川のパンチ力不足を指摘する声が上がっている。

 元OPBF東洋太平洋ライト級王者で横浜光ジム代表の石井一太郎氏はユーチューブチャンネル「A―SIGN.BOXING」の中で、那須川について言及。「パンチをどっちがヒットさせてるかと言ったら、明らかに那須川天心」とした上で〝苦戦〟とする見方にも「井上尚弥とか、中谷潤人みたいなのがいるからね。ひと昔前は(世界王者に求められるレベルが)そんなんじゃないからね(苦笑い)」と指摘した。

 さらに「どうしても、『神童』というニックネームがついてる通り(求められるものが)高いからね。でも(重要なことは)しっかりと自分のスタイルを確立して勝つことなんじゃないの」と冷静に分析。「やっぱりスペシャルな選手(井上&中谷)がいるからさ。求めてるものが、そこのクラスになっちゃってる。ポテンシャルという意味では、そのレベルだと思うんだけど。中谷潤人にしても30戦やってる。井上尚弥にしたって、その前のアマチュアから入れればさ。この一本だけでやってるわけじゃん」と最強王者クラスとのキャリアの違いを強調した。

 その上で「しっかり決められた試合に勝っているというだけで全然、俺なんかは〝すげえな〟と思って見てる」と那須川を高く評価した。