ナショナルズの小笠原慎之介投手(27)は23日(日本時間24日)のメッツとのオープン戦に先発で初登板し、1回を1安打無失点で勝利投手になった。

 中飛、中直で簡単に二死を取ったが、左翼線二塁打を浴びた。しかし、最後はチェンジアップで遊ゴロに打ち取り、走者は返さなかった。ストレートの最速は92マイルで、上々のスタートだった。

 開幕すればナショナルズが所属するナ・リーグ東地区は強豪ばかりだ。メッツにはソト、リンドア、アロンソらが並ぶ。フィリーズには「ハーパー、シュワバーもいますし、ブレーブスにはアクーニャもいます」と小笠原の口からは強打者の名前が次々と出てきた。

「どこも1番から9番まで、一発のある打者が多い」ことは百も承知だ。それでもメジャーの舞台強打者たちと対戦することは「楽しみ」で仕方がない。「やれると思って行かないと絶対に飲まれる、これ以上のチャレンジはないと思います」。その言葉に覚悟が込められていた。

 14日(同15日)、チーム合流初日のことだ。クラブハウスのロッカーに掛かっている赤い16番のユニホームに袖を通すと「あ、メジャーリーガーなんだ」と実感が湧いてきたという。だが喜びは一瞬だった。「冷静に考えると、自分はまだ(先発)ローテーションを獲りにいかなきゃいけない立場。最悪、ここから名前が外れることもあるんだなと」

 3月27日(同28日)の開幕戦まで残り1か月ほど。目標はメジャー移籍ではなく、活躍すること。「絶対に先発(の座)を獲りにいきます」。結果を出し続けるしかない。