果たして術後の「投手・大谷」は、さらなるレベルアップを果たすことになるのか――。ドジャース・大谷翔平投手(30)は22日(日本時間23日)、キャンプ地のアリゾナ州グレンデールで調整を行い、今季3度目のブルペン入り。25球を投じた中でツーシームなどの速球に加え、カットボールも投げ込んだ。
この大谷のブルペンセッションの内容に関して取り上げた米メディア「ヤードパーカー」は「今季を迎えるドジャースにとって最大の疑問のひとつは、ショウヘイ・オオタニがワールドチャンピオンのマウンドでどれほどの役割を果たすかということだ」と問題提起。その上でブルペンでの一挙一動に目を配っていたデーブ・ロバーツ監督(52)が練習終了後にメディアに向け、この日の大谷が95マイル(約153キロ)を計時したことを明かし「大きな一歩」と述べていたとも報じた。
今キャンプ3度目となったブルペン入りで大谷が「解禁」したカットボールはエンゼルス時代の2023年公式戦において、つまり同年9月に受けた右肘関節尺側側副靱帯(UCL)手術の直前のレギュラーシーズンで3番目に多く投げていた球種だった。
ただし、全米野球記者協会(BBWAA)の会員でもある同メディアのケビン・パーカー記者によれば、23年に大谷が投げた329球のカットボールは対打者において「最も効率が悪い球種」だったという。実際に同年の対大谷で相手打者の平均値は、このカットボールに対し「打率3割1厘」と好成績を残しており、最も高いアベレージをマークしていた。
こうした過去のマイナス要素も踏まえた上で同メディアは「手術前、この球種はそれほど効果的ではなかったかもしれない。だがオオタニが再びこの球種をミックスできたことは彼の腕の全体的な健康と、マウンドへの復帰に向けた進歩を物語っている」と寸評。術前までやや打ち込まれていた傾向にあったカットボールが右肘の手術によって著しい「進化」を遂げ、ウイニングショットとして逆に〝有効球〟となるのか否かにも関係者の視線が注がれているようだ。
同メディアの記事の中で前出のパーカー記者は「オオタニの今季登板に関して言えば、右肘の手術後ということだけでなく(昨季終了後に受けた)左肩腱板断裂の修復手術から復帰するという点においても注目に値する。ドジャースは彼を毎日ラインナップに並べることと、先発に必要なレベルまで球数を増やすことのバランスをどうとるのか。いくつかの疑問はこの春の早い段階で解決されつつあるが、他の疑問の解決にはもっと時間がかかるだろう」と解説。5月と見込まれる二刀流復活について、いくつかの「?」がまだ完全には払拭できていないことを示唆している。
いずれにせよ、今後の「投手・大谷」の調整具合が注目されるところだ。












