ソフトバンクの上沢直之投手(31)が22日、チームの対外試合初戦となるオリックスとのオープン戦(アイビー)に先発登板し、2回無失点の好投を見せた。

 詰めかけた7800人以上のファンの前でパーフェクトピッチを披露した。初回、先頭の中川圭に初球をフェンス手前の左飛で打ち取ると、続く太田はカーブで空振り三振、頓宮を中飛に抑え、三者凡退スタート。続く2回も杉本から見逃し三振を奪うなど3人で切って取った。上沢は2回を無安打無失点の2奪三振。上々のホークス実戦デビューとなった。

 登板を終えた上沢は「たくさんのファンの前でプレーできるのは幸せなこと。それをかみしめながら投げた」と久しぶりの日本での実戦マウンドを振り返った。この日のテーマはストライクゾーンで勝負すること。「変化球に関してはしっかりバットの芯を外せていたし、カットボールだったりはいいコースに投げられていたので良かった」と四死球なしの結果に一定の手応えを感じていた。

 その一方で当然課題をつぶす作業も継続していく。この日の最速は140キロ。直球の出力は以前からテーマとして挙げていた点で、登板を終えマウンドを降りた後もブルペンに入り、直球だけを20球近く投げ込んだ。冷たい風が吹き込み気温が上がらなかったという要因もあるが、右腕は「自分のメカニック的な問題のほうが大きい」と淡々と語った。「そんなにすぐ出力が出たら苦労しない」と前を向き「140キロ台中盤から後半を出せるように」と地道に練習を重ねていく。

 小久保監督は右腕の投球について「まだまだ真っすぐは上がってくるでしょうし。でも移籍初登板で結果を問わないとはいえ、自分の思う球が投げられたのであればいいスタートを切れたんじゃないですか」と語った。

 対外試合も増え、先発争いはよりし烈になっていく。指揮官は現在の上沢の立ち位置について「ブルペン、状態を見れば今の順位的には入ってきてもおかしくない」と評した。

 多くのファンの前でホークスの一員として実戦デビューを果たした背番号10。課題をつぶし状態を上げていく。