巨人・阿部慎之助監督(45)が21日、今季の開幕投手に戸郷翔征投手(24)を指名したことを明言した。

 沖縄春季キャンプ7日目を迎えた同日は、あいにくの悪天候。予定されていた実戦形式の練習も延期を余儀なくされた中、指揮官は全体練習終了後に「今日は(話す)ネタがないから、開幕は戸郷でいくわ」と唐突な形で開幕投手を〝サービス発表〟した。

 戸郷にとっては自身2度目、2年連続の大役。阿部監督は「去年もやってくれてるし。自分が引っ張っていくんだ、という姿も見られる」と開幕投手に選んだ理由を説明した。

 昨季の戸郷は5月24日の阪神戦(甲子園)でノーヒットノーランを達成するなど3年連続で12勝をマークし、自身2度目の最多奪三振のタイトルも獲得。まだ20代前半ながらエースとして完成の域へと入りつつある右腕は、グラウンド内外で見せる立ち振る舞いも「もはや24歳のそれではない」との声が出ている。

 実際にチーム関係者は「最近の若い選手の傾向として、仲のいい者同士でグループを作って練習中や移動時、オフの時間も常に一緒に行動するタイプが多かったりする。それがいい悪いという話ではない。ただ、戸郷の場合は基本的にどんなことも1人でテキパキ行動して解決できてしまうし、若手投手でありながら既に独り立ちをしているような貫禄や雰囲気がある」と証言。戸郷がチーム内でも〝別格〟の存在になっている現状を打ち明けた。

 また、先輩投手は「確かに戸郷は後輩だが、達観しているようにも見えて自分より年下とは感じられない。堅い人間というわけでもなく誰とでもすぐに親しくなれるコミュニケーション能力もあるし、非の打ちどころがない」と舌を巻く。戸郷の卓越した人間性に脱帽し「正直、24歳とは思えない」とも言い切り、目を丸くした。

 チーム内での調和も図りながら早々と自立。たくましく成長を遂げた若き右腕は、名実ともに巨人のエースとして看板を背負い、昨年に続いて開幕戦のマウンドに立つ。