日本ハムのドラフト1位ルーキー・柴田獅子投手(18=福岡大大濠高)の育成法が野球人生を大きく左右しそうだ。投手として最速149キロを誇り、野手では高校通算19本塁打。ドジャース・大谷翔平投手(30)の大成功例もあるが、選択を誤れば中途半端に終わるケースもある。新庄剛志監督(52)や球団はどう育てていくのか――。
日本ハムは8日に本拠地・エスコンフィールド北海道で新入団選手の発表会を行った。その席で新庄監督から「野手だったらどこのポジションを守って何番を打ちたい?」と問われた二刀流ルーキーは「外野と内野もどちらもやりたいので」と即答。「打順は4番を打ちたいです。投手だったら先発でお願いします」と早くも王道を突き進む決意を示した。
この大胆発言には指揮官も驚いたようで「分かりました。期待します」と満面の笑みで承諾。約1200人のファンを前に「柴田君は来年体をつくり、再来年にレギュラー争い、もしくはレギュラーを取るぐらいの選手なんで。しっかり覚えておいてください。で、7年後にメジャーリーグに行きます」と大きな期待とともに今後の青写真を披露した。
球団側は投打に非凡な才能を持つ選手には「可能性をつぶしたくない」と各自の意見を尊重する姿勢を貫いている。柴田も当面は投手、野手の両方で鍛錬を積むことが計画されている。
ただ、プロでの二刀流が困難であることは言うまでもない。日本ハムでは現ドジャース・大谷が当時のチームを率いていた栗山英樹監督(現CBO)らの協力で成功を収めたが、その背景には本人の徹底した自己管理や目標、モチベーションがあったからこそ。才能ある選手でも安易な気持ちでは中途半端に終わる可能性もある。柴田もやるからには相当な覚悟が必要だろう。
実際、日本ハムでは大谷の背中を追うように上原健太投手(30)が二刀流に挑戦したが、満足いく結果を残せていない。プロ2年目の矢沢宏太投手(24)も同様で、新庄監督は今秋のドラフト会議で「矢沢君も(来年で)3年目。(投手と野手の)どっちがいいか、はっきりさせるのも監督の役目。本人にはまだ聞いてないけど、答えを出してあげないといけない」と、どちらか一つに絞らせる可能性を示唆した。
こうした〝先人〟の足跡もあるため「柴田育成法」をどう描くのか。柴田は今後の練習法について「(投手、野手の)配分はまだ決めていない」としながらも内野は遊撃を継続し、来年1月の新人合同自主トレでは投手としてブルペン投球を加えていくつもりという。
「栗山CBOとも話をしながら決めていく」(柴田)。大器の今後はどんな野球人生を歩むのか見ものだ。












