「第6回WBC」の正二塁手はこの男で決まりか――。巨人・吉川尚輝内野手(29)が4日に東京都内の球団事務所で来季契約交渉を行い、1億1000万円増となる2億円の3年契約で更改した。プロ8年目にして初めて全143試合に出場。先に行われた国際大会「プレミア12」では無念の辞退となったが、侍ジャパンを率いる井端弘和監督(49)が最も招集にこだわっていた一人が吉川だった。
今季年俸の9000万円から一気にジャンプアップした。1億円の大台も超えて2億円でサインした吉川は「野球選手として『億』をもらうというのは目標でもあった」と明かし「143試合とゴールデン・グラブ賞というのは目標にしていたことで、これらは変わらず、来年以降もずっと目指していきたいし、やっていきたい」と闘志を燃やした。
俊足巧打、そして二塁では広大な守備範囲を誇り、長らくレギュラー定着が待望された逸材。そのネックとなっていたのが度重なる故障だった。何度もアクシデントに見舞われ、抜群のポテンシャルを秘めながらシーズンをフルに戦えないことが首脳陣にとっても悩みの種だった。しかし、今季は終盤に手負いの状態となりながらもどうにか〝完走〟。最大の懸案だった耐久性がクリアされ、球界内の評価も一段と高まった。
その一人が巨人のコーチ時代に吉川の育成に携わった侍ジャパンの井端監督だ。ある侍関係者は「当然、尚輝は力がある中で最終的にはケガによって(侍ジャパンには)選ばなかったっていうことは過去にもあった」と打ち明け「(今回のメンバー入りは)井端監督の結構強い意向もあった。今年1年間の働きぶりを見て『ぜひ今回呼びたい』っていうふうになった」という。
守備の要となるのは二遊間をはじめとするセンターライン。そのキーマンとして井端監督が早くから名前を挙げていたのが吉川だった。ただ、シーズン終盤に負ったプレー中のアクシデントで左脇腹を痛め、代表を辞退するに至った。
「プレミア12」は惜しくも準優勝に終わったが、井端監督は2026年に開催される「WBC」でも指揮を執る。背番号2が来季もタフネスぶりを発揮すれば、世界の大舞台でも華麗なプレーで魅了しそうだ。
(金額は推定)












