カギはサウスポー攻略か。セ首位の広島は25日の阪神戦(マツダ)に5―7で逆転負けを喫し、2位の巨人には1ゲーム差に迫られた。

 試合は先発した森が4回7安打5失点でKOされ、一時は5点のビハインド。7回に3点を挙げたが、反撃もそこまでだった。それでも20日からの巨人、阪神との上位対決6連戦は3勝3敗の五分でフィニッシュ。新井貴浩監督(47)は「周りが『この1週間が勝負だ』『今後を占う』とか結構言われていたみたいですが、自分はそんなふうには思っていない。まだ勝負は先」と恒例のポジティブ思考で前を見据えた。

 指揮官が口にする「勝負の9月」でカギを握りそうなのが、赤ヘル打線の出来だ。先発と中継ぎ陣はリーグ屈指の安定感を誇るだけに、攻撃陣がどれだけ援護できるかにかかっている。その中でも課題の一つとなっているのが左腕の攻略だ。

 この日の相手先発・大竹には6回までで2得点。他にも今カードの初戦に先発してきた高橋やグリフィン(巨人)、小笠原(中日)、東(DeNA)、高橋奎(ヤクルト)など、これまで複数回対戦しながら対戦防御率は1点台以下に抑え込まれている。

 朝山打撃コーチも「データ的にも出ているので、何とか…と思っている」と思案中だ。一方で各打者が持つべき気構えについて「直球が20%の投手なら別ですが、その投手の球種割合が50%前後なら2球に1球。単純にそこを仕留められるかどうか。自分のポイントの前でパーンとさばいて、向こうが『真っすぐ怖いな』『投げれんわ』っていう状況をつくれるようになれば、また変化球も狙いやすくなる」とした。

 実際、この3連戦では猛虎打線が初戦先発した自軍の玉村の直球を捉え、長打4本から3点を挙げていた。攻撃の形としては自軍でやりたかったことでもある。勝負の季節に入って打線が〝左アレルギー〟を払拭できるのか。首位を守り、優勝を手繰り寄せられるのかどうかの分かれ道となりそうだ。