オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第180回は「ひょうせ」だ。

 全身にサルのような毛が生えている。大きさは子供ぐらいで小柄である。姿を現して「ゲラゲラ」と笑いかけてくる。

 この妖怪に見入られると、しつこく付け回されるが、子供に恵まれるという。不妊で悩む夫婦には、待望の赤ちゃんが授けられるといわれている。そのため、いつしか信仰の対象となり、祠に神として祀られている。
 子宝に恵まれる近代発祥の風習はいくつか残されている。

 例えば、「木村さん」という太めのおじさんの像がある。原産地は不明だが、どうも中国製のように思われる。この像を買って祀っていると、子供に恵まれるといわれている。他にも「こうのとりキティ」というストラップのくちばしが取れたら、子宝に恵まれるとされている。

 変わったところでは「原坊のアサガオ」というものがある。これは子供がいなかった頃のサザンオールスターズの桑田夫妻が、泥の中で咲いている朝顔を見つけて、持ち帰って育てたところ、花が咲く頃に妊娠したというエピソードがある。それをファンに分け与えたというのが始まりで、一般に広がった。他にも不妊に効果のある習慣としては「ざくろ」「子宝草」を育てると良いとされている。