オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第179回は「あなまどい」だ。

 冬眠することを忘れて、冬場でもさまよっているヘビは妖怪「あなまどい」になる。直訳すると「冬眠するための穴を探してさまよっている」という意味であろうか。

 秋の彼岸を過ぎ、寒気が増す中でも地上に残っているヘビのことを指すのだが、もはやその姿はヘビの形はしておらず、全く違う化け物になっている。妖怪の一種になってしまうのだ。

 目撃者によると、黒っぽく全く違う化け物だったという。かなり凶暴で人間を見たら襲いかかるとされている。

 冬眠するといえば、クマが有名であろう。他にも、マルハナバチ、リス、ハリネズミ、コウモリ、カメ、ヘビ、ハムスターなどもいる。

 冬眠をしなかったクマは、「穴持たず」と呼ばれ、食料を求めて冬の間中さまようと言われている。あなまどいも冬の間、さまよい続けるのであろうか。