阪神・前川右京外野手(20)が23日のオリックス戦(京セラドーム大阪)に「3番・右翼」として先発出場。4打数2安打1打点1得点の活躍で、4―2での勝利に貢献した。試合後、岡田彰布監督(66)は成長著しい高卒3年目の若武者を開幕・巨人戦(29日、東京ドーム)でスタメン起用することを明言した。

 初回一死一塁の第1打席では、カウント2―2からの147キロ直球を左中間へ弾き返す先制の適時二塁打。先頭打者として打席に入った4回の第2打席でも、カウント1―2からの143キロ直球を捉え、右中間フェンス直撃の二塁打。チャンスメークに成功し、糸原の犠飛で2点目のホームを踏んだ。

 オープン戦の打率は3割2厘にまで上昇。左翼の定位置を助っ人砲のノイジーと争う立場だったが「もう右(投手)やったら前川使うよ。そんなん打つんやから、使ったらな」と岡田監督はキッパリ。開幕戦の相手先発はGの若きエース右腕・戸郷。この日ついに、21歳の新鋭を開幕オーダーに組み込む考えを明かした。

 試合後の前川は「ボールに逆らわず、芯で捉えることができたことは良かった。タイミングを早めにとって、直球に差されないように心がけていました」と冷静にこの日マークした2本の快音を振り返る。開幕スタメンを指揮官が明言したことを報道陣から伝え聞いても「頑張ります」と短い言葉に思いを込めた。

 チームとしても、生え抜き高卒野手の育成&レギュラー定着は悲願中の悲願。だが、背番号58の表情は、最後まで頼もしいほどに引き締まっていた。